フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1ロシアGPの決勝でライバルのメルセデスが発令したチームオーダーを擁護した。ポールポジションからスタートしたバルテリ・ボッタスは、レース序盤をリードして勝てる立場にした。しかし、メルセデスはチャンピオンシップを理由に2番手を走行していたルイス・ハミルトンを前に出して勝たせ、セバスチャン・ベッテルとのポイント差にさらに7ポイントを加えた。
このチームオーダーは論争を巻き起こしたが、セバスチャン・ベッテルはメルセデスの行為は“考えるまでもないこと”だとしてライバルチームの戦略を擁護した。「彼は二人ともよくやったと思うし、チームとして非常にうまく協力したと思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「彼らの防御についてはいろいろ意見があると思う。みなさんが論争好きで、個別に彼らにいたずらに質問するだろうことはわかっている。でも、僕は彼らの立場では、今日彼らがしたことは考えるまでもないことだったと思っている」「いろいろな意見を正当化できるわけではかもしれないけどね」残り5戦でルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルとの差は50ポイントに広がり、自力優勝の可能性は消滅したが、まだタイトル獲得を諦めてはないとベッテルは語る。「僕は十分に賢い。数学の天才ではないけど、ポイントを失えば、簡単にはいかなくなることくらいわかる」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「僕たちは満足しなければならないし、今日はそれに納得しなければならない。まだ僕たちにチャンスはあると思っている。もちろん、後ろでフィニッシュした場合にチャンスが大きくはならないけど、何が起こるかはわからない」「1回のDNFで突然すべての状況が変わってくる。理想的には2回だけどね! ルイスにそれを望んでいるわけではないけど、何が起こるかは決してわからない」「僕たちは最高の状態を維持していかなければならない。今週末は完全ではなかったかもしれないけどね。今僕たちの置かれている立場から今後のレースで勝つことに集中していかなければならない」
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