セバスチャン・ベッテルは、たとえ信頼性のあるクルマを得られたとしても、レッドブルには現状の上位チームを脅かせるためのペースはないと認める。バーレーンテスト最終日にこれまでのレッドブルでは最多となる77周を走破したセバスチャン・ベッテルだが、レース距離を走り込むことはできなかった。セバスチャン・ベッテルは、トップのルイス・ハミルトンから4秒190遅れとなる9番手タイムでテストを終えた。
だが、セバスチャン・ベッテルは、スピードについてだけでなく、レッドブルには解決しなければならないより大きな問題があると考えている。レッドブルのラップタイムを心配しているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「そうだね。それは秘密ではない」とコメント。「いろいろな理由でトップにいる人たちが走っているタイムを出せない。今はペースよりも解決しなければならない大きな問題がある」「たくさん走れたことには満足している。学ぶこともいろいろあった。でも、もっと走らなければならないし、僕たちだって走りたい。でも、テストはもう終わった。オーストラリアでラップを稼がなければならない」開幕戦オーストラリアGPの金曜フリー走行までわずか11日となったが、セバスチャン・ベッテルはその間にレッドブルが信頼性とペースを改善できることを期待している。「自分たちを優勝候補と呼ぶつもりはない。ほとんど走れていないし、スピードも他のチームに比べるとないと思う。そこにたどり着けたときにどうなるかは様子をみてみなければならない」「でも、きっと状況は落ち着くだろう。2週間のうちに新しいパーツを投入して、今あるクルマの知識を高めていかければならない」レッドブルは、プレシーズンテストで1711kmを走行。ロータス、マルシャに次ぐ少ない距離となった。対照的にメルセデスはほぼ5000kmを走り込んだ。