マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングにとって、2024年F1シーズンに向けた3日間のプレシーズンテスト初日は順調だった。現役ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは終日レッドブル・RB20をドライブし、142周を走破。ハース以外のすべてのチームよりも多い周回数だ。
午前中のセッションを最速で終えたフェルスタッペンは、1日の最後も最速だった。イエローのC3タイヤで記録した1分31秒344は、2番手のランド・ノリス(マクラーレン9が記録した最速タイムを1.1秒以上も上回るものだった。フェラーリのカルロス・サインツがトップ3に入った。初日の終了後、フェルスタッペンは「戻ってこられてうれしい」と語った。「本当にいい1日だった。たくさんの周回ができたし、クルマについてもいくつか試すことができた。全体的にとてもハッピーだ」「F1マシンに戻れてうれしい。最初の数周はいつも驚かされるよ。とても楽しかった。クルマの反応にもとても満足しているし、バランスもとても良かった。もちろんテストに過ぎないけど、いい1日だった」午前中にトップタイムを記録したマックスは、テスト初日の第2パートをスタート。彼のタイムはセッション中盤まで続いたが、マクラーレンのランド・ノリスがわずかに上回る。ノリスもC3タイヤを履いていた。だが、マクラーレンとノリスはこのP1を長く楽しむことはできず、フェルスタッペンはわずか数分後に1分31秒662を記録する。3度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、今年も侮れない存在であることを示した。コンマ8秒以上の差に、マックスのエンジニア、ジャンピエロ・ランビアゼは満面の笑みを浮かべていた。まだ1時間10分もあるのに、辺りは暗くなってきた。フェルスタッペンは再びタイムを更新しようとするが、2つのセクターでパープルで通過した後、ターン13でリアを失ってこれを阻まれた。フェルスタッペンはさらに長い距離を走り続ける。残り30分となったところで、マックスはニュータイヤを履いて再びコース上に戻ってくる。パープルの第1、第2セクターとイエローの第3セクターでタイムをコンマ3秒縮め、ノリスとの差を1.1秒に広げた。最終局面では、レッドブル・レーシングにとって良い1日だったと結論づけることができる。マクラーレンとフェラーリはそれほど遅れておらず、4番手のダニエル・リカルド(RB)のペースもいい。メルセデスの速さは判断が難しい。ウィリアムズはアレックス・アルボンとローガン・サージェントが問題を抱えている。テスト2日目はレッドブル・レーシングの両ドライバーが分担して行うことになる。セルジオ・ペレスは午前のセッションを担当し、マックスは午後のセッションを担当する。