マックス・フェルスタッペンが、ポールポジション、ファステストラップ、優勝という“ハットトリック”を達成したのは意外にも先週末のF1フランスGPが初めてだった。2週間前のF1アゼルバイジャンGPでタイヤのパンクに見舞われていなければ、3連勝だったはずのマックス・フェルスタッペン。F1フランスGPでの勝利はキャリア通算13勝目であり、アルベルト・アスカリ、デビット・クルサードと並んだ。
土曜日に通算5回目のポールポジションは、ジュゼッペ・ファリーナ、クリス・エイモン、クレイ・レガツォーニ、パトリック・タンベイ、ケケ・ロズベルグと並ぶ。また、キャリア13回目の13回目のファステストラップを記録してボーナスポイントを追加したマックス・フェルスタッペンは、今年、レースで最大26ポイントを獲得した最初のドライバーとなった。そして、マックス・フェルスタッペンは、F1史上46人目のポールポジション、ファステストラップ、勝利の“ハットトリック”を達成したドライバーとなった。史上最多ハットトリックはミハエル・シューマッハの22回で、ルイス・ハミルトンより4回多い。ルイス・ハミルトンは、最初の4戦のうち3勝を挙げ、キャリア100勝目にむけて勢いを増しているように見えた。だが、レッドブル・ホンダが3連勝を挙げたことでそれは保留となっている。現在、通算98勝目に到達しているハミルトン、次のレッドブル・リンクでの2連戦のどちらかで勝てば、シルバーストンでのホームレースで100回目の勝利を収めることができる。レッドブルが3連勝を果たしたのは、セバスチャン・ベッテルが、2013年にV8エンジンで9連勝して以来。2014年にV6ターボハイブリッド時代に投入してからは初めてとなる。エンジンサプライヤーのホンダF1にとっては、1991年にマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナが開幕4連勝を果たして以来、30年ぶりとなる。また、レッドブルにとってはフランスでの初勝利でもあった。2005年に初めてF1に参戦したとき、エナジードリンクはフランス国内での販売が禁止されていた。この制限は、チームが6位を超えることのなかったマニークールでの最後のF1フランスGPにあたる2008年に解除された。5位でフィニッシュしたランド・ノリスは、今年すべてのレースでポイントを獲得している唯一のドライバーとなっている。フェラーリが昨年末以来のノーポイントで終えたことで、マクラーレンはノリスとダニエル・リカルドのおかげでチャンピオンシップで3位に返り咲いた。リカルドの6位はマクラーレン移籍後のベストリザルト。フェラーリがポイント獲得に失敗したことで、マクラーレン、ホンダF1を搭載するレッドブルとアルファタウリの3チームだけが、今年すべてのレースでポイントを獲得しているチームとなった。ウィリアムズとハースはまだ得点を挙げていない。前のレースでコンストラクターズ戦でハースが9位に浮上したが短命に終わった。ジョージラッセルの12位のおかげで、ウィリアムズは再び9位となった。2019年のF1オーストリアGP以来、20名のスターターは誰もリタイアしなかった。これが初めて起こったのは60年前のF1オランダGPで、15人のスターター全員がチェッカーフラッグを受けた。F1は9月にその舞台となったザントフォールトに戻る。
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