レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2022年に導入される新しいF1レギュレーションがメルセデスの支配を阻止するために設計されているとの見方をはねつけ、F1は「レースをよりエキサイティングにする必要がある」と語る。新型コロナウイルスの世界的な大流行による1年間の延期を経て、F1は2022年にまったく新しい技術規則に以降。ダウンフォースを削減し、ショーを改善することを目的として完全に新設計されたF1マシンが使用されることになる。
新しいF1マシンは、車体の表面ではなく、グラウンドエフェクト効果でダウンフォースを生成されるコンセプトに移行され、何年にもわたってF1ドライバーを緊密なレースから遠ざけてきた乱気流を減少させることが念頭に置かれている。技術規則の変更は、予算上限やより公平な賞金構造への変更など、フィールドを平常化するためのF1の広範囲にわたるオーバーホールの一環として導入される。メルセデスは2014年に自然吸気のV8エンジンから、1.6リッターのハイブリッドターボエンジンに変更されて以降、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを総なめにしているが、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、いくつかの変更はV6ハイブリッド時代におけるメルセデスの圧倒的な優位性にブレーキをかけるように設計されていると主張。トト・ヴォルフは、新しいF1レギュレーション変更が「我々を止めるために行われた」と語り、2022年の挑戦にメルセデスF1はトップに留まるための“モチベーション”にしていくと語っていた。だが、マックス・フェルスタッペンは、新しいレギュレーションがメルセデスの勝利を阻止するために設計されているというトト・ヴォルフの主張に反論する。F1にとって必要な動きだったと語る。「いいや、これらのルールは、新しいオーナーがチームやドライバーの話を聞いた結果だと思う」とマックス・フェルスタッペンは語った。「彼らは、オーバーテイクが本当に難しく、もっと接近したレースが欲しいという僕たちの意見に耳を傾けている」「例えば、イモラで現在の問題が浮き彫りになった。バルテリ(ボッタス)はダメージにとって0.3~0.4秒遅いマシンで走っていたけど、僕は彼を抜くことができなかった。「僕の方がはるかに速かったけど。一旦、僕が彼を抜いたらそれが分かったと思う。僕たちはその解決策を見つけなければならない」マックス・フェルスタッペンは、14レースで9人のウィナーが生まれた2020年のMotoGPシーズンの予測不可能性を楽しんだとし、F1の新しいルールが今後の予選の決定性を低下させることを望んでいると語った。「F1にはよりエキサイティングでドライバーが他のマシンに密接に追従できるようなレースが必要だ。今ののようにレース週末で予選が決定的な要因なるのではなくね」「たとえば、MotoGP選手権を見てほしい。予選で10番手だったとしても、レースに勝つことができる」「F1ではそんなことは滅多に起こらない。ほとんどのサーキットが他のマシンに追従するのはとても難しいからね」「それが2022年以降に新しいレギュレーションが導入される理由だと思う。そして、それらの新しい規制がメルセデスを遅くするかどうかは、現時点では言うことさえできない」