2017年にマクラーレン・ホンダでF1フル参戦を果たすストフェル・バンドーンが、この1年を振り返った。来年、ジェンソン・バトンに代わってマクラーレン・ホンダのレースドライバーを務めることが決定したストフェル・バンドーンだが、実際には2016年にF1デビューを果たすことが検討されていたと明かした。
「舞台裏でどのような議論がなされたかはわからないけど、GP2を終えた1年前は僕がすでに2016年のドライブを得ているかもしれないという多くの噂があったのを覚えている」とストフェル・バンドーンはコメント。「それは実現しなかったけど、あらゆる報道があったのを覚えている。正直、初めは少し落胆した。もう1年F1を待たなければならないのを理解するのは厳しい瞬間だった」マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソを起用し、ストフェル・バンドーンはリザーブドライバーに就任。チームは、バンドーンのレース勘を鈍らせないためにスーパーフォーミュラのシートを用意した。「頭をクールに保って、僕はそのシーズンの最後のGP2の2レースで優勝して、GP2の記録を破った。トラックで答えを出すのがベストだとわかっていた」「確かにドライバーのキャリアは常に時間との戦いだし、来年はF1にいなければならないとわかっていた。おそらくF1にただり着く最後のチャンスだったかもしれない」今年、スーパーフォーミュラに参戦しているストフェル・バンドーンは、参戦の理由を次のように説明した。「第一に、僕はすでにヨーロッパですべてを勝ち取っていたし、他にやることが残っていなかった。第二に、マクラーレンは僕を忙しくさせておこうとした。レースの輪の中にとどめておくためにね。そして第三に、スーパーフォーミュラは日本でとても人気があるし、僕は日本人の仕事の手順に親しむことができた」「マクラーレンとホンダのパートナーシップはまだ始まったばかりだ。そういった意味で、僕はホンダのエンジニアと仕事をする機会を得られたし、その“流儀”を理解することもできた。それが2017年にはきっと役立つと思う」「それから、日本のファンに僕を知ってもらうためでもあったかな」