笹原右京は、2015 シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0(EURO CUP FR2.0)開幕大会のレース1決勝で11 位、レース2決勝で18 位、レース3 決勝でリタイアとなった。4月25日に実施された50分間×2 回の練習走行を経て、26 日の朝の予選1回目(15分間)に笹原右京はグループBから出場。ベストタイムはグループ7番手でレース1決勝の13 番グリッド、セカンドベストタイムはグループ5番手でレース1決勝の9番グリッドをそれぞれ確保した。
25日昼に始まったレース1決勝(25分間+1周)、13番グリッドの笹原は得意のスタートで1台を抜き12番手へ浮上して1 周目を終えた。さらに前方のライバルを次々に攻略し、一時は10 番手を奪って入賞を目指した。しかし、レースペースが思うように上がらず11位でチェッカードフラッグを受けるに留まった。25日夕刻に始まったレース2決勝(25 分間+1周)、9番グリッドからスタートした笹原右京は再びスタートを決めて第1コーナーでは一時7番手へ浮上。しかし、その直後にライバルのクルマと接触して、フロントウィングに大きなダメージを負った。また、1周目には笹原の背後で事故が発生して2周目にセーフティカー(SC)導入。この機会に笹原右京はピットストップ、フロントウイングを交換して再び戦列に戻るが最後尾へ後退した。その後、果敢に追い上げを図りましたが、18位でチェッカードフラッグを受けるに留まりまった。レース3決勝の予選は26日朝に雨が降り始める中で実施され、笹原右京はグループ4番手で7番グリッドを確保。昼に始まったレース3決勝(25分間+1周)、笹原右京は滑りやすい路面を味方にして1周目を4番手で終了。3周目には後方で発生した事故⾞両排除のためSC 導入、表彰台圏内に浮上すべくリスタートに備えた。ところが、SC 導入中にもかかわらず背後のライバルが笹原右京の車両に追突。左後輪付近に大きなダメージを負って走行不能となり、残念ながらリタイアに終わった。なお、笹原右京の次の大会は、5月30〜31日にベルギー・スパフランコルシャンで開催されるEURO CUP フォーミュラ・ルノーFR2.0 の第2大会となる。笹原右京「金曜日の公式合同テストは、クルマのセッティングが理想とはかけ離れており、不本意なタイムしか残せませんでした。優勝と2位を獲得したイタリア・モンツァでのフォーミュラ・ルノーNEC 第1 大会のようなクルマを再び手にすべく、土曜日の予選に向けては徹底的にチームと話し合いを重ねました。こうして迎えた予選、実際に乗った感触は悪くありませんでしたが、クルマはまだまだ改善が必要な状況でした。土曜日朝の予選から約3 時間後の昼過ぎに実施されたレース1 決勝は、スタートで順位を上げて一時は入賞圏内を走行していました。しかし、レースペースは上がらないままで、ポイント獲得にあと一歩届かない11 位に終わりました。さらに約3 時間後の夕刻に実施されたレース1 決勝は、スタートこそ決まって8 番手まで順位を上げました。しかし、第1 コーナーから第3 コーナーまでの競り合いで、ライバルの幅寄せに遭って⾏き場を失い接触。フロントウイングに大きなダメージを負いました。SC 導入を利用してピットストップを実⾏し、フロントウイングを交換して追い上げを図りましたが、入賞には遠く及ばない18 位に終わりました。日曜日のレース3 決勝は、同日朝に予選が実施されることから、前日の2 レースを不完全燃焼に終わった僕にとっては絶対に巻き返しが必要な状況でした。雨の中で迎えたレース3 決勝、レース序盤から表彰台はもちろん優勝さえ狙える4 番手を走行していましたが、SC 導入中に追突されてリタイアに終わりました。雨の中ではクルマの調⼦が良かっただけに言葉では言い表せないくらい残念無念です。週末、チームはクルマを改善しようと毎日夜遅くまで作業してくれました。そして着実にクルマは速くなりました。彼らに再び優勝トロフィーを持って帰れるよう、次の大会へ向けて僕も努力を重ねます。今後も皆さまのご声援とご⽀援をよろしくお願いいたします!」