トヨタは、FIA 世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間レースを長期的に継続していく準備が整っていることを示唆した。GAZOO Racing Companyの代表を務める友山茂樹は、東京モーターショーの場でまだ決定はなされていないことを強調しつつも、LMP1プログラムを継続していることを示唆した。
友山茂樹は、レギュレーション変更が予定されている2020/2021年シーズンにむけて新車を製造する可能性があると述べた。「状況が一旦落ち着いた後に決定しますが、おそらく我々は彼らが作り出すことを目指している新たなトップクラスでレースを続けていくことになります」と友山茂樹はコメント。「我々は留まることを望んでいます。そして、勝利が唯一の目標です」だが、ポルシェが撤退し、ハイブリッドクラスがトヨタだけとなる2018/19シーズンで、トヨタが既存のTS050ハイブリッドで参戦できるかどうかの決定は遅れている。トヨタは、来季のLMP1クラスに参戦するプライベーターのためのレギュレーションの確定を待っている。ハイブリッドを搭載するトヨタは燃費面で有利とあるため、何らかの調整が加えられると予想されている。今年のル・マン24時間レースでは、トヨタとポルッシェは13周で給油を行ったが、プライバーターのバイコスは11周で給油を行っている。トヨタは、最終的なレギュレーションが確定するまで来季のプログラムを確定できない立場にいると強調した。「トヨタは2018/19シーズンのWECに参戦する意思はあるが、我々のコミットメントは適切なレギュレーションが確定するかどうかにかかっている」とTMGの広報は述べた。トヨタは、伝統的に10月後半にモータスポーツプログラムについて承認を行う。したがって、WECプログラムの続行、もしくは撤退に関しては10月末あるいは11月初旬まで発表されない可能性がある。