トヨタは、スパ6時間レースでの2013年仕様のTS030ハイブリッドのパフォマンスは、来月のル・マン24時間レースでアウディに挑戦できることを証明したと考えている。スパ6時間レースでレースデビューを果たした2013年仕様のTS030ハイブリッドは、一時トップを走行し、ドライブトレーンの問題でリタイアするまでロングテール仕様のアウディ R18 e-tron クワトロの前を走っていた。
開幕戦シルバーストンを2012年仕様車で戦ったトヨタは、スパで優勝を争えると楽観視していた。中嶋一貴、アレックス・ヴルツと2013年仕様車を走らせたニコラス・ラピエールは「勝利のために戦っていたので、最終結果にはとても失望している」とコメント。「ポジティブなのは、クルマのペースが予選で良くなっていたことだ。たとえ彼らよりも少し遅かったとしても、間近だったと思う」「僕たちがル・マンのパッケージを使っていたことを考えれば、挽回できている」だが、ニコラス・ラピエールは、トヨタはまだロングテール&ハイダウンフォース仕様で走ったアウディ R18 e-tron クワトロよりも遅いと認める。「#3よりもちょっと遅かったと思う。彼らはコーナーの立ち上がりで苦労していたが、彼らの方が明らかに速い」2013年仕様のTS030ハイブリッドは、ハイブリッドシステムのトラブルで4時間でリタイア。エネルギー回生が作動不良に陥り、リヤブレーキのオーバーヒートに繋がった。ハイダウンフォース仕様の2012年仕様車は、アウディの3台に次ぐ4位でフィニッシュした。関連:トヨタ、2013年仕様車にハイブリッドのトラブルでリタイア (WEC第2戦)