トヨタは、新型「プリウス」を世界初公開した。シリーズパラレルハイブリッド車(HEV)は今冬、プラグインハイブリッド車(PHEV)は2023年春頃に発売を予定している。プリウスは、「21世紀に間にあいました。」のキャッチコピーで、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーとして誕生した。2代目は、プリウスの特徴ともいえる「モノフォルムシルエット」を初採用し、進化したシリーズパラレルハイブリッドシステム(THSⅡ)の搭載でさらなる燃費向上を達成。
3代目は、エンジン排気量を1.8Lに拡大し、ハイブリッドシステムをより高効率化したことで、燃費だけでなく走行性能も強化しました。4代目は、TNGAプラットフォームを初採用し、さらなる環境性能の向上と進化した走りを実現しました。プリウスは、誕生から25年間、車名が意味する「先駆け」の言葉通り、圧倒的な燃費性能を備えた新世代のエコカーとしてHEVの普及を牽引し続けた。これまでのプリウスのグローバル累計販売台数は約505万台1にのぼり、2022年3月時点で削減されたCO2量は約8,200万トン以上に相当する。またハイブリッドシステムは、プリウスを起点として、現在ではコンパクトカーからSUV、ミニバン、商用車に至るまで、ほぼ全ての車種に搭載されている。このように幅広い車種でHEVが普及したことで、これまでプリウスが担ってきたハイブリッドの牽引役という役割は、1つの節目を迎えた。「次の25年もお客様に愛され続けるために、プリウスはどうあるべきか。」開発チームはプリウスのあり方をゼロから考えました。プリウス自身が生まれ変わり、そしてもっとハイブリッドの魅力を知っていただきたいという想いで生み出されたコンセプトが「Hybrid Reborn」だ。自動車産業が100年に1度の大変革期を迎え、次世代のパワートレーンとして様々な選択肢が生まれる中で、HEVであるプリウスがこれからの時代も選んでいただける愛車であり続けるために、新型では、強みである高い環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたクルマを目指して開発を行なわれた。今後、新型プリウスは、日本をはじめに、北米・欧州をはじめ順次グローバルに展開される。新型プリウス 車両概要1.「Hybrid Reborn」のアイコンとして、よりワクワクするエモーショナルなデザインへシフト『感性に響く』スタイリッシュな外形デザイン●プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながら、第2世代TNGAプラットフォームによる、さらなる低重心化や、19インチ大径タイヤの採用よって、よりスタイリッシュなプロポーションへ生まれ変わりました。●シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形は、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現しました。●ハンマーヘッドをモチーフとした機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントデザインと、薄型一文字のリヤコンビネーションランプを配したリヤデザインで、プリウスの持つ先進性をさらに引き立てます。『走りのワクワク感』と『上質さ』を両立させた内装デザイン●「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立。直感的に操作ができ、ドライビングを楽しめる室内空間としました。●黒を基調した室内全体に、インストルメントパネルとシートステッチの加飾をコーディネーション。スポーティでありながら新しい上質感を両立しています。●インストルメントパネルには、トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を設定。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れました。対象物を検知した際、アラームが鳴る前にイルミネーションの点滅でドライバーへ注意喚起し、より安心なドライブをサポートします。『スポーティさ』と『洗練さ』を追求したカラーデザイン●ボディカラーは全8色を設定。うち2色は、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの「アッシュ」と「マスタード」を新規に開発しました。スポーティで上質な内装のカラーコーディネーションで、お客様の毎日を彩りながらより愛着を感じていただけるカラーをご用意しました。2.低燃費に加え、ドライバーの思い通りに反応する気持ちいい走りを実現した、新世代ハイブリッドシステム2.0Lプラグインハイブリッドシステム●従来型を大幅に上回る加速性能と静粛性を実現した、2.0Lプラグインハイブリッドシステムをトヨタ初採用。高効率のダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーの組み合わせで、従来型同等の低燃費を維持しつつ、164kW(223PS)ものシステム最高出力を達成。PHEVならではの力強い加速性能は0-100km/h加速で6.7秒をマークするなど、圧倒的な動力性能を実現しました。●EV走行距離は、従来型に比べ50%以上向上。日常生活の大部分をEV走行だけでカバーできるよう、バッテリー性能を向上しました。また充電中にパワースイッチをオンにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を設定し、もう1つの部屋のように車内で快適に過ごすことができます。●PHEVでは、従来ラゲージ部にあった電池パックを、リヤシート下部に搭載することで、低重心化とラゲージスペースの拡大を実現。新型プリウスのスポーティな走りと、利便性の向上を両立しています。2.0L/1.8L ハイブリッドシステム●最新のハイブリッドシステムを採用。従来型同等の低燃費を達成しつつ、胸のすくような加速感やドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良い走りを実現しました。システム最高出力は、2.0L車では144kW(193PS)、従来型比1.6倍となり、スポーティに生まれ変わったプリウスにふさわしい動力性能を確保しています。●最新のE-Fourを設定。高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性がさらに向上しています。3.さらなる進化を重ねたTNGAプラットフォーム第2世代TNGAプラットフォーム●熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、新型プリウスのエモーショナルなデザイン・走りを実現するための改良を施した第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現しました。●ボディの各所に補強を施し、より剛性を高めたほか、静粛性も向上。足回りでは、改良を加えたフロント : マクファーソンストラット式/リヤ : ダブルウィッシュボーン式のサスペンションによって、直進ではどっしりと、コーナーではドラ...
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