トヨタは、F1日本GP決勝レースで、ヤルノ・トゥルーリが5位、ティモ・グロックはリタイアという結果に終わった。スタート直後に第1コーナーで発生した混乱の中、ヤルノ・トゥルーリは3つ順位を上げ4番手になった。しかし、8番グリッドスタートのティモ・グロックは10番手まで順位を落としてしまった。その後、ティモ・グロックは、縁石に乗って着地した際の衝撃で、シートに問題が発生し、無念のリタイアを喫した。一方、ヤルノはその後も手堅い走行を続け、最終的に5位でフィニッシュし、4ポイントを獲得した。
ヤルノ・トゥルーリ (5位)「今日の結果は嬉しいけれど、チームと、応援してくれたファンのために、もっと良い結果が欲しかった。心の底から表彰台に上りたかったけれど、5位入賞が我々にできるすべてだった。スタートからフィニッシュまで、あらゆる手を尽くしたけれど、これが精一杯だった。週末を通して我々は強かったし、レースでもクルマの調子は良かった。しかしながら、低い気温が影響してしまった。つまり、クルマが若干アンバランスになってしまったと言うことだ。頑張ってネルソンを抑えようとしたけれど、今日の彼は速かったんだ。それでも、ポイントを獲得して、ホームレースでの応援に応えることができたのは、嬉しいよ。」ティモ・グロック (リタイア)「短いレースになってしまったよ。良いスタートが切れたんだけど、第1コーナーで、ドライバー達が大きく横に拡がって、コース外に押し出されて、順位を落としてしまった。そして、デビィッド・クルサードの事故の後に、クルマの破片の上を走行してしまったみたいだ。クルマの調子がおかしくなった後、ターン6の出口の縁石に乗って、クルマが宙に浮いてしまった。着地したとき、車体後部の何かが壊れた感じがして、それが原因でリタイアに繋がってしまった。より長く走れるように、大量の燃料を積んでいたし、週末を通して我々は強かったから、地元のファンの前で良い結果を獲得できる自信があったんだ。だから本当に残念だったよ。」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「表彰台を狙える絶好のチャンスだっただけに残念な気持ちが強いが、ヤルノは難しいコンディションの中を最後まで頑張ってくれ、5位入賞してくれたことは素直に喜びたい。ティモはレース序盤に縁石にヒットした際に車が不調になり、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。好位置につけていただけに、本当に残念だ。ヤルノは低い路面温度でプライムタイヤとオプションタイヤのバランスに苦しみ、思ったようにペースを上げられず、ポジションアップ出来なかった。後は残り2戦となったが最後まで全力で戦い、暖かい声援を下さった日本のファンの方々にお応えしたい。」山科忠 TMG会長 兼 チーム代表「チームと、そしてヤルノは、母国でとても良い仕事をしてくれた。両方のクルマがトップ6に入れると思っていたが、残念ながら、ティモはレース序盤でリタイアを喫してしまった。彼がコースオフした時に、モノコックへ衝撃を受け、シートの固定が緩んでしまった。我々は、彼をコース上に留めようと努力したが、修復することができなかった。とても残念だ。今日は、多くのトヨタファンが我々の応援のために観戦しに来てくれていた。そのことに深く感謝するとともに、彼ら全員にお礼を述べたい。
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