トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの決勝で、ダニール・クビアトが12位、ピエール・ガスリーはリタイアでレースを終えた。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは2台のマクラーレンのマシンの間を割って7番手を走行していたが、1回目のピットストップではサインツの後ろにポジションを落として、コース上に復帰することになった。一方、ハードタイヤでスタートしたダニール・クビアトは、ピットストップに時間を要したため、遅れを取ってしまった。
ピエール・ガスリーは1ストップ戦略が功を奏しポイント獲得が見えていたが、 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)との接触によりサスペンションにトラブルが発生したため終盤でリタイアを余儀なくされてしまった。クビアトは残り17周でソフトタイヤへ変更し、10番手でチェッカーを受けた。しかし接触のペナルティーによりレース後5秒加算されたため、結果は12位となった。ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)「今日のレースは我々が期待していた結果を残せなかったし、特にオースティンでこれまでに示していたパフォーマンスを考えればばがっかりしている。序盤のピエールはそれなりに強力なレースを戦っていたが、最後の数周でタイヤが尽きてしまい、よりフレッシュなタイヤを履いていた後続車からポジションを守ることができなかった。最終的にペレスとの接触で受けたダメージによってリタイアせざるを得なかった。ダニー(クビアト)のレースは最後の10周で良い方向に進み始めたものの、残り2周のターン12で黄旗が振られ、10番手を奪うチャンスが限られてしまった。ペレスに対する彼の動きはアグレッシブすぎたと思う。5秒のタイムペナルティを受けた結果、ポイント圏外になった。残念ながら、このアメリカでコンストラクターズ選手権の順位をひとつ落としてしまったが、まだ残り2レースがあるので巻き返したい。そのためにしっかりと準備を整えられるようにハードワークに努めていく」ダニール・クビアト(12位)「今日は難しいレースだった。ライバルたちと比べると、あまりいいペースとは言えなかったと思う。通常のレース時よりもタイヤの摩耗が大きかったので、原因がなにかを追求しなくてはならない。でも、問題がありながらも、最後は10番手でレースを終えられたことはポジティブに捉えている。少し荒々しかったかもしないがフェアなバトルであったはずだし、皆が観たいレースバトルであったと思う。今シーズン同じようなバトルを見せた他の選手がペナルティーを受けていなかったので、今回のペナルティーは納得のいかない結果となった。モータースポーツにおいて必要なペナルティーではなかったのではと、とても残念でならない」ピエール・ガスリー(リタイア)「レースのほとんどをトップ10内で走行し、マクラーレンのマシンに劣らないペースで走れたので、いいレースができたと思う。終盤でセルジオ・ペレスとターン13で接触したためフロントの右サスペンションに不具合が発生してしまい、リタイアを余儀なくされてしまった。バトル中にターン13でインを閉めたペレスのマシンが右フロントタイヤと接触しサスペンションが曲がってしまった。大きな問題ではないと思っていたんだけど、ポイントを獲得できずにレースを終える原因となった。手応えを感じていたレースウイークだったけど、このようなかたちでレースが終わってしまったことが残念でならない」