トロロッソ・ホンダは、2019年F1日本GPの決勝レースでピエール・ガスリーが8位、ダニール・クビアトが12位でフィニッシュ。コンストラターズ世選手権でレーシングポイントとの差をさらに2ポイント広げた。フランツ・トスト(チーム代表) 「昨日の悪天候により、予選は日曜日に延期せざるを得なかったが、今朝はかなり良いパフォーマンスを発揮できた。ピエールは9番手、ダニールはQ2の最後の走行でいくつか問題があり、14番手で予選を終えた」
「両ドライバーともレースのスタートはまずまずだった。ピエールを18周目にピットに呼び入れ、レースに合流したときにはストロールの前をキープできていた。ピエールにはポジションを保持する力があったし、非常に力強いレースを走り、うまく防御し、8位でフィニッシュしてた。とりわけ、彼のサスペンションには問題が見つかっており、ドライブするのがかなり難しかったはずだったことを考量すれば、マシンの力を最大に引き出したと思う。特に終盤はリアを失わぬよう非常に慎重にならざるを得なかったが、プロらしい方法で管理し、見事なマシンコントロールを披露した。ダニールは長めにステイアウトして27周目にピットインさせた。多くのマシンをオーバーテイクして良いパフォーマンスを披露したが、残念ながらポイントを獲得するには十分ではなかった。だが、今日のレースでレーシング・ポイントとのギャップをさらに2点拡大できたことはポジティブだ。この後は今年最後の連戦が始まるメキシコへと向かう。そこでもポイント獲得を続けていければと願っている」ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)「FP3でセットアップ変更を評価する機会がなく、マシンのセットアップに関しては通常よりも少ないデータで予選に挑むことになった。しかしながら、セットアップはまずまずだったようで、ピエールがこのパッケージの力をほぼすべて引き出した。ダニー(クビアト)はやや苦戦し、非常にタイトな中団グループの中ではわずかなラップタイム差がグリッドポジションに大きく影響するため、残念ながら、彼は理想よりも後方からスタートすることになった。レースは非常に接戦となり、レーシング・ポイントとルノーとは素晴らしいバトルを繰り広げたが、ピエールの入りは、リアのライドハイトやリアタイヤの摩耗に影響を及ぼすリアサスペンションのトラブルを考れば本当に素晴らしかった。ダニーは第1スティントはトリッキーで、序盤はほとんどの時間をDRSトレインの中で過ごすことになり、それがレースタイムに響いたが、ピットストップ後には良い走りでポイント圏内との差を縮めた。日曜日に予選とレースに挑むことになり、メカニックにとっては忙しくなったものの、彼らはこの仕事量をうまくやり遂げてくれたので、この結果は彼らのおかげだ。次のメキシコを楽しみにしている。コンストラクターズ選手権のポジションを守れるよう懸命に取り組むつもりだ」ピエール・ガスリー(8位)「今日は本当に満足のいく一日だった。午前の予選はうまくいき、Q3へ進出。僕はFP1で走らず、FP3が中止になったので、準備できる時間が短かったし、ここまでの成果は予想していなかった。レース中は7~8位を走行していたが、後方からルノーとレーシングポイントのマシンが猛プッシュしてきたので、とても厳しい戦いだった。中盤からはサスペンションに問題を抱えており、ポジションを守るために全力を尽くした。激しいバトルもあったが、チームと、ホンダ、そして応援しに来てくれた日本のファンの皆さんのために、なんとか成果を出そうと頑張った。チームにポイントをもたらすことができてうれしいし、ここ日本で成し遂げたというのは、本当に特別な気持ちだ! 今日の成果を喜んでいるし、次のレ ースも待ちきれない」ダニール・クビアト(12位)「午前中は、予選最後のラップ以外すべてうまくいっていた。ラストアタックでなぜ遅かったのか分からない。金曜から大きくコンディションが変化し、マシンのフィーリングが少し異なっていた。ただ、それは全員同じだったと思う。14番手スタートと厳しい位置だったので、苦戦を覚悟していた。ただ、レースでは力強い走りができたと思う。スタートでいくつか順位を落としたものの、すぐに取り返すことができた。ペースは本当によかったので、ポイントを獲得できなかったのが残念だ。予選での改善に向けて取り組まなければならない」
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