トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第17戦 日本GPへの意気込みと舞台となる鈴鹿サーキットについて語った。鈴鹿が特別な一戦であることは言うまでもない。トロロッソとともに、ホームの熱狂を味わうのを楽しみにしている。情熱的なファンと独特な8の字型のコースが生み出す、ドラマティックなレースが待っている。
時速300㎞以上で通過する130Rのようなコーナーもあり、高速かつ流れるようなレイアウトには、バランスの取れたセットアップが不可欠。パワーユニットにとっても大きなチャレンジとなる。ピエール・ガスリー「昨年スーパーフォーミュラにホンダから参戦していた僕にとって、日本は第2のホームです。レース、そしてサーキット以外でも本当に特別な時間を過ごすことができましたし、日本にはすばらしい想い出がたくさんあります。僕は日本の文化、そこで暮らす人々の考え方や精神がとても好きです。昨年、ホンダからスーパーフォーミュラに参戦したことで、彼らがどのように仕事に取り組むのか、その姿勢を学ぶことができましたし、それは今シーズンでも非常に役立っています。日本にF1ドライバーとしてホンダと共に戻ることを、ずっと心待ちにしていました。鈴鹿サーキットでのレース前には、さまざまなホンダの施設を訪ねる予定になっているので、それも楽しみにしています。レースでは、観戦に来てくれる日本人ファンの声援に応えられるような結果を獲得したいです。世界最高峰のサーキットの一つである鈴鹿サーキットを走るのは大好きです。かの有名なS字コーナーが配置された最初のセクションは、ドライバーにとって本当にすばらしいチャレンジになります。カレンダー上で見ても、最もすばらしいコーナーの一つだと思います。スピードがあるのはもちろん、マシンの限界も試されるコーナーですからね。また、元F1ドライバーのジュール・ビアンキが亡くなった場所でのレースは、僕にとっては非常に感慨深いことでもあります。鈴鹿サーキットに行く際は、黙祷を捧げるために、必ず彼がクラッシュを起こした場所を訪れています」ブレンドン・ハートレー「鈴鹿サーキットは間違いなく年間カレンダーのハイライトの一つです。特に高速セクションであるセクター1は、F1に携わる人間ならだれもが一度は口にしたことがあるでしょう。現代のF1マシンをもってしても限界までプッシュしなくてはいけないセクター1は、ドライバーにとって最もマシンのすばらしさを感じられるセクションだと思います。過去には鈴鹿サーキットをシミュレーターで走ったことがありますし、今回のレースに向けて数週間前も走りました。世界耐久選手権シリーズでは、富士スピードウェイで合計4度のレースに参戦しました。富士では1勝を挙げており、何度か3位表彰台も獲得するなど、いい成績を残しています。日本人ファンの情熱的な応援も印象に残っていますね。鈴鹿サーキットでは、ホンダ、そしてトロロッソのファンからの盛大な応援を受けられることを期待しています。日本に行くのは大好きなので、レースが今から待ちきれません。ソチでのロシアGPが終わったらすぐに日本へ向かい、鈴鹿にあるHRD Sakuraを含め、ホンダの施設をいくつか訪れる予定です。ホンダのパワーユニットを積んでの鈴鹿でのレースは、僕たちにとって非常に大切な大会です。日本のファン、そしてホンダのためにもいい走りを見せて、ポイントを獲得できることを願っています」田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「今年の日本グランプリは1987年の初開催から30回目、またその歴史の中で初めてホンダが大会の冠スポンサーを務める記念すべき大会となります。鈴鹿サーキットはそのテクニカルでチャレンジングなレイアウトゆえ、多くのドライバーに愛されてきました。第一セクターのS字コーナーや、ハイスピードで駆け抜ける130Rに加え、年間カレンダーで唯一、8の字型の立体交差を有するなど、ユニークな特徴を持ったサーキットです。パワーユニットとしては、連続する中速コーナーに対応するためのドライバビリティーやエネルギーマネジメントの設定が課題になります。トロロッソ・ホンダとして初めての日本グランプリですが、ドライバーやチームメンバーはファクトリーを訪れるなど、到着直後から多忙な日々を送っています。今回のレースでは、先週のロシアGPの金曜日に初投入した新型スペックのパワーユニットを使用します。チームとして日本のファンの皆さまへのお披露目レースで、トロロッソと一緒に力強い走りを見せられればと思っています」関連:2018年 F1日本GP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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