スーパーアグリは14日、アルバートパーク・サーキットでF1 2008年開幕戦のオーストラリアGPの初日フリー走行を行った。冬の間ほとんどテストができず、新車SA08Aもこの日の走行が実質的なデビューとなるなど、チームを取り巻く状況は厳しい。午前中のフリー走行は、ともに7周のみで、佐藤19番手、デビッドソン20番手だった。午後のセッションで、佐藤は16周を周回。ライバル勢をしのぐことはできず、21番手となった。8周しか走れなかったデビッドソンは、22番手に終わった。
佐藤琢磨1回目フリー走行 19番手 1分31秒0482回目フリー走行 21番手 1分30秒663「08年シーズン初日を迎えられて、とてもうれしい。もちろん、冬のテストが完了できず、初日から片付けるべき課題がたくさんあった。しかし、マシンが走り、チームが活気づいているのはいいことだ。当然、やることはたくさんあるが、全体としてはいい一日だった」アンソニー・デビッドソン1回目フリー走行 20番手 1分31秒7712回目フリー走行 22番手 1分31秒527「今日は厳しい一日だった。最初から限られたプログラムを予定していたとはいえ、午後の走行時間を縮めなければならなかった。明日はもっとグリップが増して、そこから前進していけることを期待している」 グラハム・テーラー スポーティング・ディレクター「メルボルンに来ることができて、とてもうれしい。しかし、メルボルンの方は我々に会っても、あまりうれしくはないようだ。今日は厳しい一日で、我々は、ほかのチームが冬のテストで終えているチェック項目を片付け、これからのシーズンに向けて段階的なアプローチをしていく。午前のフリー走行では、アンソニー(デビッドソン)はフルグリッドでのシミュレーションを、一方で(佐藤)琢磨はグリーンフラッグ状態でのシミュレーションを行った。予期していたいくつかの新車特有の問題が起こり、オーバーヒートする場面もあったが、そのほかに関してはうまくいった。残念なことに、想定外の要因により冷却部に問題が起こったことで、アンソニーの午後の走行は短縮されてしまった。明日はもっと距離を稼げるように、今夜、これらの問題に取り組む必要がある」
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