ザウバーは、2017年のドライバーラインナップはお金ではなく才能で決めると主張する。今シーズン序盤、財政難に陥っていたザウバーは、マシン開発がストップ。厳しいシーズンスタートを切るとともに、チームの将来も不確定だった。しかし、ロングボウ・ファイナンスによる買収が完了し、ザウバーはようやく新しいアップデートプログラムを開始することが可能になり、2017年に大きな期待を抱いている。
財政基盤が整ったことで、最大のスポンサー資金を持ち込むドライバーを追い求める必要はなくなり、チームは誰を起用するかをより熟考して決定できるようになった。ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、チームは以前も資金に基づいてドライバーを決定することを強要されてはいなかったと主張しつつも、ドライバーの持つスピードが決定における主要なファクターになることに満足していると語る。「ザウバーでは財政的な理由で決定が下されることはありませんでしたし、我々はそう知らされています」とモニーシャ・カルテンボーンはコメント。「財政的な理由も考慮されなければならないですが、レースドライバーを決定するときは、常にドライバーを見て、まずはドライバーに納得しなければなりません」「現在の状況ではないですが、我々だけでなく、もし資金が必要であれば、そこも考慮に入れなけばなりません。なので、我々がポリシーを変えることはないと思っています」「まずはドライバーを見て、周りを見て、我々に何が必要かを見ていきます」マーカス・エリクソンは、2017年もザウバーに残留することが濃厚と見られおり、フェリペ・ナッセもウィリアムズの噂があるものの、ザウバーに残留することになるとみられている。モニーシャ・カルテンボーンは、今年の厳しい状況のなかで二人のドライバーは結果を出していると考えているが、シーズン末までにポイントを獲得することがどれくらい重要かを彼らも把握していると語る。「彼らはいいパフォーマンスを見せています。いろいろな問題によって簡単なシーズンではありませんできた。いくつかは我々のコントロール外のものでしたし、我々のコントロール下にあるものもありました」「ですが、彼らは実際にここまで本当に良い仕事を示してきました。これから導入するもの、そして、クルマを分指揮するために集まっている情報によって、ポイントを獲得できることを期待しています」また、モニーシャ・カルテンボーンは、他のマーケットが素早く動いてはいるが、ザウバーはドライバー計画を急いでまとめることはないと述べた。どの時期の発表を期待できるかと質問されたモニーシャ・カルテンボーンは「我々はタイムラインを与えていません。準備ができ次第、発表するつもりです」と述べた。