F1ロシアGPの主催者は、ロシアでのグランプリ開催契約を解除するという“一方的”な決定を受け、F1に対して『法的措置』も辞さないと語る。F1ロシアGPのプロモーターである『Rosgonki(ロスゴンキ)』の責任者であるアレクセイ・ティトフは、2022年の中止だけでなく、F1からの完全な追放は、ウクライナ侵攻に対するロシアの制裁が過熱したことで“急速”にエスカレートした結果だと語る。
「我々は長い間FIAおよびF1と協力してきた。したがって、現在の状況と、危機を引き起こすことなく、そこから抜け出す方法について話し合っている」とアレクセイ・ティトフはロシアの放送局MatchTVに語った。「終了について? 10時間前に通知された。また、一方的に通知を受け、我々の立場には耳を貸さなかった」「私が言ったように、我々はまだ手続きを続けている。今詳細を開示することは完全に正しくないだろう」「当初の合意は、不可抗力により契約を終了することだった。しかし、それはすべて一方的な終了に変わった」「これ以降のすべての法的措置には、追加の分析が必要になえう。簡単な仕事ではありませんが、実行していく」「今、結果について話すことにはまったく意味がないが、我々の理解では起こったことは完全に正しくない。我々はこの問題を正しく終わらせるよう努める」アレクセイ・ティトフが追求することを認めている1つの手段は、元のカレンダーの23戦すべての中で最も高額のひとつである2022年のレース料金の払い戻しだ。「今年の料金の一部は支払われており、F1は彼らがそれを好むかどうかにかかわらず、それを払い戻す必要がある。我々は払い戻しについて話し合いをしていく」とアレクセイ・ティトフは語り、2022年のチケットは全額返金とファンを安心させた。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ロシアを除外するというF1の決定を擁護した。「F1を楽しんでいたロシア国民と、地政学などにまったく関心がないかもしれない人々にとっては悲しいことだ」とトト・ヴォルフはIrish Independentに語った。「しかし、社会として、我々はそれを大目に見ることはできない。たとえ、スポーツチームであってもだ。我々は商業的に運営されており、レースをするのに魅力的な場所だが、ある段階で『ここまでだ。これ以上はない』と言わなければならない」