元F1ドライバーのニコ・ロズベルグは、F1カナダGPで物議を醸しているセバスチャン・ベッテルへの5秒加算ペナルティは“妥当”だとの考えを示した。セバスチャン・ベッテルは、ターン4でコースアウトを喫した後、ルイス・ハミルトンの前でコースに復帰。スチュワードはその行為が安全ではなかったとして5秒加算ペナルティを下し、ベッテルは勝利を失った。
この一件について、ニコ・ロズベルグはスチュワードの判断は妥当なものであり、セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンとのホイール・トゥ・ホイールで弱点が示されたと感じていると語る。「リプレイを見たけど、ルイスがそこに留まっていたらウオールにクラッシュしていただろう」とニコ・ロズベルグはコメント。「安全ではない方法でコースに戻ってきたのはとても明らかだ。それがルールだ。安全に戻らなければならないのは非常に明らかなことだ。あのケースではペナルティは妥当だ」「1周ごとにプレシャーがかかり、彼はコースオフした。ベッテルは『タイヤが汚れていた。コントロールでいなかった。どこへ行けばいいって言うんだ。クルマのコントロールに苦戦していてルイスが見えなかった』と叫んでいた。だが、ルイスはそこにいたわけだし、ルールにはコースオフしたときは安全に合流する必要があると書かれている」「ベッテルは完全に飛び出してしたし、僕は簡単にもっと多くのスペースを残せたはずだ。特にブレーキングの後半の段階ではね。彼は完全に飛び出していたし、ルイスをそれを危険な状況だとみなしてて、それを避けなければならなかった」ニコ・ロズベルグは、この件について父親のケケ・ロズベルグとも話をしたと語る。「父はおそらく60/40だと言っていた。『ペナルティが60、なしが40だ』とね。彼はコントロールを失って、それ以上のことができなかった。でも、僕は『それでも安全にコースに戻らなければならないし、ペナルティは妥当だ。有効な言い訳ではない。ペナルティは完全に妥当なものだ』と反論したよ」「ルールは必要だ。人々が闘志をむき出しにしたバトルを見たがっていることはわかっているけど、あまりに危険であれば、ルールが必要だし、ルールで規制する必要がある。ペナルティは完全に妥当だ」「これはセバスチャンの弱点だ。彼はドライビングに集中せずに何度も何度も無線で不満を言っている。彼はすでに3.3秒前にいたのにねラップに集中していればまだ勝つチャンスはある。それがベッテルの弱点だ」