ニコ・ロズベルグは、自分とメルセデスはマレーシアGPから前進したと主張した。F1マレーシアGPでは、レッドブルの“マルチ21”騒動が大きな話題となったが、その後ろを走るメルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンもチームオーダー論争の当事者たちだった。レース終盤、ニコ・ロズベルグの方が速かったが、チーム代表のロス・ブラウンは、マシンの燃料をセーブする必要があるとして、ニコ・ロズベルグにチームメイトの後ろの4番手を維持するように指示した。
このチームオーダーを受け、ルイス・ハミルトンが“ナンバー1”だとの記事がメディアを賑わせた。また、このチームオーダー騒動にり、ロス・ブラウンのイギリス側と、チームの新株主であるトト・ヴォルフ、ニキ・ラウダのドイツ語側の派閥が対立しているとの噂も持ち上がった。ニキ・ラウダは、レース後「彼が今後もこの戦略でいくつもりならば、ロスと話をする必要がある」と述べていた。ニコ・ロズベルグもチェッカー後に無線でロス・ブラウンに「覚えておいてよ」と言い放ち、不快感を露わにしていた。だが、ニコ・ロズベルグは、すべてはもう終わったと彼は主張する。「マレーシアではいろんな事を考えさせられた」とニコ・ロズベルグは DPA通信 にコメント。「でも、もう解決済みだ。チーム内で徹底的に話し合って解決した」「僕はこれまでの長い経験で、どんな挫折もすぐに忘れることを学んだ。これは役立つ。スポーツに挫折はつきものだからね」