ダニエル・リカルドは、F1ベルギーGP決勝レースで“バイト”とグリップに苦しんだ答えを探し続けていたとし、10位入賞を果たしたチームメイトの角田裕毅からも学びたいと語った。リカルドにとってスクーデリア・アルファタウリでの2回目のレースは、雨に見舞われたスプリントウィークエンドに放り込まれ、しかもセットアップに磨きをかける時間はFP1セッションのみという厳しいものだった。
そして、オー・ルージュでのトラックリミット違反でQ1のベストタイムを逃し、日曜日の決勝は19番グリッドとなり、リカルドの戦いはさらに困難なものとなった。土曜日のスプリントではウエットトラックで10位と健闘したが、ドライとなった日曜日のグランプリでは序盤である程度の進歩を見せたものの、チームメイトの角田裕毅がトップ10以内で戦い最終ポイントを獲得したのとは対照的に16位でフィニッシュした。リカルドは、レースの大部分でフロントエンドのグリップと究極のパフォーマンスを欠いていたと語った。「言ってみれば、ペースの面でかなり限界だと感じた」とリカルドはレースを振り返った。「クリアエアーのときでさえ、かなり苦労した。正直なところ、フロント(エンド)をとらえるだけで、ミドルセクターや高速(セクション)では、流れまくっていた」「おそらくタイヤをオンになっていなかったのではなく、十分なグリップが得られず、すぐに滑ってオーバーヒートしてした」「クリアエアーで、集団から抜け出すことはできなかった。彼らは早い段階でタイヤのパフォーマンスをさらに引き出していたように感じた。だから、みんなが新しいタイヤを履いている間、僕は普通に追い抜かれていた」「それが落ち着いてくると、僕のペースは少し良くなるんだけど、彼らの後ろに引っかかってしまった。そうなるとタイヤにも良くない。それでちょっと厳しいレースになった」「あまり落胆はしたくない。週末を通じて唯一のドライセッションだったので、セットアップがシンプルだったかもしれないし、間違った方向に進んでしまったのかもしれない。ただ、もう少し攻めることができればよかったけどね」「ストレートで速いクルマにいつも囲まれていた。だから今日はギアボックスをたくさん観察していたよ。みんなはギアボックスを家のマントルピースのように飾っている。それは僕の趣味じゃないし、これ以上見る必要はない」リカルドは、スパ・フランコルシャンがハイダウンフォースのハンガロリンクよりもAT04の弱点を強調していることに同意した。「今日はクルマに乗れている感じがしなかった」とリカルドは語った。「それで、与えられたダウンフォースでも、新しいタイヤではそのピークを引き出せていないと感じた。ある意味で、バイトや荷重を感じられなかった。だから、どこで逃していたのかを理解する必要がある」「特に週末はずっと雨が降っていたので、トラックはグリーンに感じられ、かなり平均的なコンディションのように感じた。レースペースはかなり遅く感じた。だから、これらすべてのことが原因だろう。すべてが勉強だ」「僕自身、常に自分自身に厳しくありたいと思っている。でも、今のところ世界に期待すべきではない。すべて勉強中だけど、もう少し答えが得られることを願っている」リカルドは、ライバルたちに比べて自分のマシンや現在のタイヤに関する知識不足が要因であることに同意した。「確かにその点は少しはあると思うけど、そうだね、まだ少しミスがあるような気がする。その両方だと思う。とは言え、レース距離を稼げたのは改めて良かったと思う」「学ぶべきことはたくさんあるし、チームにフィードバックすることもたくさんある。裕毅が10位に入賞したのを見た。彼はいいレースをしたと思う。だから、そこからも少し学ぼうと思う」
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