F1レジェンドであるゲルハルト・ベルガーは、ダニエル・リカルドは圧倒的な強さを誇るレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンの次のチームメートとして「安全牌」になるだろうと語る。2018年シーズン終了後にフェルスタッペンのチームメートとしての役割を放棄したリカルドのF1キャリアは、まずルノーで、そしてマクラーレンで急降下し始めた。
しかし昨年末にレースシートを失った後、レッドブルは現在33歳のリカルドを2023年の公式リザーブドライバーとして契約し、彼のキャリアを救った。リカルドは、来月行われるF1イギリスGP後のピレリタイヤテストで、レッドブルの2023年F1マシンであるRB19を初ドライブする予定だ。「シルバーストーンの後、ピレリが主催するタイヤテストで3日間、リカルドをマシンに乗せる予定だ」とレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは認めた。「そうすれば、「リカルドの実際にどのような立場にあるのかを評価することができるだろう」チームメイトのフェルスタッペンと2023年のドライバーズタイトルを争うセルジオ・ペレスが明らかなパフォーマンス不振に陥っている中、8度のグランプリ優勝を誇るリカルドにとってはこれ以上ないタイミングだ。レッドブルと親しいことで有名なF1レジェンドのゲルハルト・ベルガーは「マックスとタイトルを争うのが無駄だということはすでにわかっている」とServus TVに語った。「しかし、マックスの隣にあまり良く見えなかった言わても仕方がない」ベルガーは、マルコが2024年のフェルスタッペンの代わりのチームメイトとしてリカルドを考えているのではないかという噂について質問された。「ダニエルには豊富な経験がある」とベルガーは語った。「もちろん、レッドブルは若手ドライバーの育成に力を入れているし、それが彼らがマックスを17歳の時にクルマに乗せた理由だ」「しかし、その一方で、ダニエルは安全牌であると言わなければならない」しかし、2022年末にリカルドがハースF1チームに移籍する可能性が浮上したとき、チーム代表のギュンター・シュタイナーはリカルドの謎のマクラーレンでの不振に不安を感じていたことを認めている。「今日に至るまで、彼が昨年マクラーレンでなぜあれほど成績が悪かったのか、誰も本当に理解していない」とベルガーは語った。「しかし今、彼はレッドブルで再び自分自身を証明するチャンスを持っている」