2022年F1第6戦スペイングランプリのフリー走行3回目が5月21日(土)にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われ、シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)がトップタイムをマークした。土曜日のバルセロナも晴天に恵まれ、気温30度、路面温度42度のドライコンディションで60分間のFP3セッションはスタート。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)やランド・ノリス(マクラーレン)と前日にトラブルで走行機会を失ったドライバーたちが早々にコースに出て周回を重ねていった。
ピレリは、カタルーニャ・サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)と最も硬いレンジのコンパンドを持ち込んでいるが、攻撃的な路面のバルセロナではC3の耐久性ほぼ予選専用タイヤと言える。そのため、全般的にFP3セッションではソフトタイヤがメインで使用され、確認走行→ショートラン→ロングラン→ショートランといったプログラムが実施された。ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)がガレージを出ようとした際にマシンから煙が上がるトラブル。問題は特定したものの、タイムを記録することができなかった。また、ミック・シューマッハ(ハースF1チーム)は、右リアのブレーキから出火するトラブルで4周で走行を終えている。フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールで1分19秒774。レースペースに不安を抱えるルクレールは、終盤にもロングランを実施し、レッドブルの速さを気にしていた。2番手には0.072秒の僅差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)。ルクレールが気にするロングランはその時点ではやっておらず、仕上がりの良さを見せている。3番手にはトップから0.148秒差でジョージ・ラッセル、4番手には0.230秒差でルイス・ハミルトンとメルセデスF1勢が続き、マイアミとは異なり初日の好調さをキープ。フェラーリ vs メルセデスのポール争いに絡めるかどうかは分からないが、ミッドフィールドから頭一つ抜け出している。5番手にはカルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)、6番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)と両チームの“セカンド”ドライバーが並んだ。母国グランプリのサインツにとっては、ここでルクレールをアウトクリファイして弾みをつけたいところだ。7番手にはランド・ノリス(マクラーレン)、8番手にはケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)、9番手にはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、10番手にはエステバン・オコン(アルピーヌ)が僅差で連なりミッドフィールドは混戦模様。前日好調だったフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は13番手と静かなセッションとなった。ピエール・ガスリーが走行できなかったことで、1人で予選前のプログラムをこなすことになった角田裕毅は15番手でセッションを終えた。2022年 F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームタイムGAPLAPS116シャルル・ルクレールフェラーリ1分19秒772 23233マックス・フェルスタッペンレッドブル1分19秒8440.07212363ジョージ・ラッセルメルセデス1分19秒9200.14816444ルイス・ハミルトンメルセデス1分20秒0020.23018555カルロス・サインツフェラーリ1分20秒1290.35723611セルジオ・ペレスレッドブル1分20秒2500.4881974ランド・ノリスマクラーレン1分20秒4030.63118820ケビン・マグヌッセンハース1分20秒6460.87421977バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分20秒7811.009241031エステバン・オコンアルピーヌ1分20秒8821.11018113ダニエル・リカルドマクラーレン1分20秒9101.13817125セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分20秒9441.17224133フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分20秒9811.209171424周冠宇アルファロメオ1分21秒2011.429191522角田裕毅アルファタウリ1分21秒4491.677221618ランス・ストロールアストンマーティン1分21秒5201.748231723アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分21秒5721.80018186ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分22秒4192.647181947ミック・シューマッハハース1分25秒4675.69542010ピエール・ガスリーアルファタウリNo Time 1
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