2021年 F1アブダビGPのフリー走行3回目が12月11日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを記録した。現地時間14時。気温26.8度、路面温度38.7度のドライコンディションで60分間の最終プラクティスはスタート。予選が開催される17時には路面温度が5度以上下がることもあり、マシンセッティングには注意を払う必要がある。
各チームでプログラムは違いが見られた。メルセデスF1は、インスタレーションラップでハードタイヤの皮むきをした後はすべてソフトタイヤで走行。おそらくQ2および決勝のスタートタイヤはミディアムを選択すると見られ、予選Q3のためのショートランを煮詰めつつ、ミディアム-ハードの1ストップが予想される決勝に向けてロングランのデータ取りを進めた。メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンが1分23秒274でトップタイムをマーク。チームメイトのバルテリ・ボッタスも1分24秒025で3番手タイムを記録し、順調な仕上がりを見せた。対するレッドブル・ホンダF1は、ミディアムでセッションをスタートし、後半にソフトで走行するというプログラム。レッドブルはQ2および決勝のスタートタイヤにソフトを選ぶ可能性も推測できる。また、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスで異なるパッケージを使用。フェルスタッペンはカタールGPでDRSフラップに問題を抱えたローダウンフォース仕様を搭載したが、まだ問題は完全には解決していなかったようでガレージで多くの時間を過ごすことになる。それでも、後半のソフトでの走行でルイス・ハミルトンに0.214秒差となる1分23秒488をマーク。1分23秒台をマークしたのはタイトルを争う二人だけだ。チームメイトのセルジオ・ペレスは、バルテリ・ボッタスから0.22秒差の4番手。抜きにくいヤス・マリーナでは、セカンドドライバーの彼らの支援も鍵をタイトル争いの握ってくる可能性があるが、ほぼ互角な走りを見せた。アルファタウリ・ホンダF1は、ハードタイヤを中心としたプログラムを実施。角田裕毅が6番手、ピエール・ガスリーが7番手とここまで全てのセッションで角田がガスリーを上回っている。予選で初めてガスリーを上回ることができるかも注目の点だ。フェラーリはカルロス・サインツが8番手、シャルル・ルクレールが10番手、アルピーヌはエステバン・オコンが12番手、フェルナンド・アロンソが15番手とやや不気味なタイムだが、両チームともミディアムとハードのみの走行でソフトは使っておらず、Q2でソフトを履いてQ3進出を狙ってくる可能性がある。F1アブダビGPの予選は、このあと22時(現地時間17時)から行われる。2021年 最終戦 F1アブダビGP フリー走行3回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームタイムGAPLAPS144ルイス・ハミルトンメルセデス1分23秒274 23233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分23秒4880.21423377バルテリ・ボッタスメルセデス1分24秒0250.75121411セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1分24秒0470.7732154ランド・ノリスマクラーレン1分24秒1060.83217622角田裕毅アルファタウリ・ホンダ1分24秒2230.94922710ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分24秒2510.97722855カルロス・サインツフェラーリ1分24秒5951.3212093ダニエル・リカルドマクラーレン1分24秒7331.459161016シャルル・ルクレールフェラーリ1分24秒7581.484211118ランス・ストロールアストンマーティン1分24秒8211.547221231エステバン・オコンアルピーヌ1分25秒8341.56018137キミ・ライコネンアルファロメオ1分25秒0371.763231499アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分25秒0481.774181514フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分25秒0941.82019165セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分25秒1151.841251763ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分25秒2201.94622186ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分25秒3222.048191947ミック・シューマッハハース1分25秒3402.06618209ニキータ・マゼピンハース1分26秒3323.05819
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