2017年のF1世界選手権 第16戦 日本グランプリの予選が7日(土)に鈴鹿サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースレコードを大幅に上回るタイムでポールポジションを獲得した。ホンダが作った鈴鹿サーキットは世界で最も愛されているサーキットの一つであり、流れるようなレイアウトと高速コーナーがマシンとドライバーを厳しく試す。セクター1を形成する7つのコーナーはすべてがつながりを持ち、最も低い地点でも時速210㎞で駆け抜ける。
午前中に行われたフリー走行3回目では、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とキミ・ライコネン(フェラーリ)がクラッシュ。ギアボックスに関してはボッタスは問題なかったが、ライコネンは交換を強いられ、5グリッド降格が決定した。前戦マレーシアGPのチェッカーフラッグ後のクラッシュでギアボックスのダメージが心配されたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も土曜日からそのギアボックスを搭載して問題なく走行している。15時の予選開始時の鈴鹿サーキットの天候は曇り。気温23.7℃、現地時間29.5℃でセッションはスタート。ピレリは今年のF1日本グランプリに昨年よりも軟らかいミディアム、ソフト、スーパーソフトを選択。Q3タイヤはスーパーソフトとなっている。鈴鹿サーキットのコースレコードは2006年にミハエル・シューマッハが予選Q2で記録した1分28秒954。高速化した2017年のF1マシンが鈴鹿サーキットでどれくらいのタイムを刻むかも今年の日本グランプリ注目のポイントとなった。そのコースレコードは早くもQ2で更新される。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分27秒819というタイムを刻んだ。そして、ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン。Q2で記録したコースレコードをさらに更新する1分27秒319をマーク。今シーズン10回目、通算71回目のポールポジションを獲得。鈴鹿サーキットでは初めてのポールポジション。2番手にはチームメイトのバルテリ・バッタスが続いたが、ボッタスは5グリッド降格が決定しており、フロントローには3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が昇格。チャンピオンシップを争う二人がフロントローに並ぶ。2列目にはダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンとレッドブル勢が並ぶ。マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがQ3進出を果たして10番手。しかし、アロンソはPU交換による35グリッド降格が決定しており、最後尾からのスタートとなる。チームメイトのストフェル・バンドーンは11番手で予選を終えた。F1日本グランプリの決勝レースは、明日8日(日)の14時から行われる。2017年 第16戦 F1日本グランプリ 予選 結果順位ドライバーチームQ1Q2Q31ルイス・ハミルトンメルセデス1分29秒0471分27秒8191分27秒3192バルテリ・ボッタスメルセデス1分29秒3321分28秒5431分27秒6513セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分29秒3521分28秒2251分27秒7914ダニエル・リカルドレッドブル1分29秒4751分28秒9351分28秒3065マックス・フェルスタッペンレッドブル1分29秒1811分28秒7471分28秒3326キミ・ライコネンフェラーリ1分29秒1631分29秒0791分28秒4987エステバン・オコンフォース・インディア1分30秒1151分29秒1991分29秒1118セルジオ・ペレスフォース・インディア1分29秒6961分29秒3431分29秒2609フェリペ・マッサウィリアムズ1分30秒3521分29秒6871分29秒48010フェルナンド・アロンソマクラーレン1分30秒5251分29秒7491分30秒68711ストフェル・バンドーンマクラーレン1分30秒6541分29秒778 12ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分30秒2521分29秒879 13ケビン・マグヌッセンハース1分30秒7741分29秒972 14ジョリオン・パーマールノー1分30秒5161分30秒022 15カルロス・サインツトロ・ロッソ1分30秒5651分30秒413 16ロマン・グロージャンハース1分30秒849  17ピエール・ガスリートロ・ロッソ1分31秒317  18ランス・ストロールウィリアムズ1分31秒409  19マーカス・エリクソンザウバー1分31秒597  20パスカル・ウェーレインザウバー1分31秒885  ルイス・ハミルトン ポールポジションラップ (2017年 鈴鹿サーキット)OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "9za2x4YzE6BerJGwlL6-LiN6M4wIohW5");});F1日本グランプリ 予選の展開【Q1】18分間のQ1セッション。ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルはソフトタイヤでアタックを開始。まずはルイス・ハミルトンが1分29秒507でタイムシートのトップに立つ。その後、ハミルトンはタイムを1分29秒047まで短縮してトップでQ1を通過。残り時間1分18秒でロマン・グロージャン(ハース)がターン5でウォールに正面からクラッシュ。セッションは赤旗中断となり、事実上これでQ1セッションは終了となった。Q1ではロマン・グロージャン(ハース)、ピエール・ガスリー(トロ・・ロッソ)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)、ザウバーの2台がノックアウトとなった。【Q2】タイムを記録したタイヤが決勝のスタートタイヤとなるQ2セッション。ルイス・ハミルトンがスーパーソフトを装着して一発でコースレコードを更新する1分27秒719を記録。2番手のセバスチャン・ベッテルとの差は0.663秒と圧倒的な速さだ。Q2ではストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)、ルノーの2台、ケビン・マグヌッセン(ハース)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)がノックアウトとなった。【Q3】ルイス・ハミルトンがさらにコースレコードを更新して鈴鹿での初ポールポジションを獲得。2番手にはスランプに陥っている様子だったバルテリ・ボッタス、3番手にはセバスチャン・ベッテルが続いた。ボッタスは5グリッド降格が決定しているため、フロントローにはチャンピオンを争うハミルトンとベッテルが並ぶ。二人のQ3ではタイムは0.472秒。決勝では、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が35グリッド降格、ジョリオン・パーマー(ルノー)とカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)が20グリッド降格、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とキミ・ライコネンが5グリッド降格することが決定している。
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