ルノーの今季のパフォーマンス不足は、昨年スパイ事件が影響しているようだ。結果、R28のサスペンション開発は棚上げとなり、現在ルノーは7番手、8番手チームとしての戦いを強いられている。スペイン紙“Diario As”は、昨年マクラーレンのデザインエンジニアによるスパイ疑惑がルノーに持ち上がった際、ルノーはFIAから疑惑がクリアになるまで、2008年マシンのデビューを遅らせた方が賢明だと判断したと報道した。ルノーのチーム代表フラビオ・ブリアトーレは、“ある事情”でR28のデザインの一部に遅れが生じたとの発言しているという。
ルノーはFIAに対し、マクラーレンのエンジニアが持ち込んだサスペンションの図面はほぼ解読不可能であり、サスペンション開発には関係ないと主張している。フェルナンド・アロンソは、バーレーンGPで、次週のバルセロナテストに持ち込むサスペンションは、数年前に禁止されたマスダンパーに「似ている」との印象を口にしている。ルノーのバルセロナ仕様マシンは、先週エルビントン飛行場でテストドライバーのルカ・ディ・グラッシによってテストされている。ルノーのテクニカルディレクターのボブ・ベルは「改善する必要があるというのは控えめな表現だ。我々がトップに返り咲くためには、大規模な開発が必要だ」とコメントしている。
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