ルノーは、パリで臨時取締役会を開催。F1からの即時撤退を検討しているとみられている。ルノーは、独自チームでF1参戦を継続するか、エンジンのみを供給するか、完全に撤退するかを検討していたが、トヨタのF1撤退と時を同じくして、ルノーもF1撤退の検討に入ったという。4日にパリで開かれた臨時取締役会には、ルノーF1チームのボブ・ベルとジャン-フランソワ・カボーも出席。しかし、両者はチームの将来に関する議論への参加は認められなかったという。
ルノーは今シーズン、コンストラクターズチャンピオンシップ8位と2002年以来最低の成績で終えた。シーズン注目を集めたのは、“クラッシュゲート”騒動という負の要素しかなかった。これにより、ルノーは、処罰として2年間の執行猶予付きのF1参戦禁止を言い渡され、チーム幹部のフラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズは、FIA承認イベントへの参加を禁止された。さらには、タイトルスポンサーであるINGを失った。ルノーは、2010年からフェラーリに移籍するフェルナンド・アロンソの後任として、ロバート・クビサと契約したばかり。