ルノーは、レッドブルに対して、パワーユニットに関するエリアへの干渉をやめてほしいと要請した。冬の間、ルノーはカスタマーのロータスとケータハムを失い、現在のパートナーはレッドブルとそのジュニアチームのトロ・ロッソだけとなった。レッドブルとルノーは、協力して2014年のパワーユニットの失敗を修正するはずだったが、開幕戦F1オーストラリアGPの不振により、両社はメディアを通じてお互いに批判合戦を繰り広げた。
ルノー・スポールF1のマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールはその後関係は修復されたと主張したが、自分たちの方が専門知識に長けている開発エリアについては、レッドブルに干渉をやめるように礼儀正しく求めたという。「レッドブルが非常に要求が多いのは正当なことだし、良いことだ」とシリル・アビテブールはコメント。「しかし、レッドブルには多くの人々がいる。事実、レッドブルにはルノー・スポールの2倍のスタッフがいる。そうした人々が、それぞれに異なる機会を作っては提案をしてくる」「時々、『ほっといてくれ。自分のしていることくらいわかってる』といいたくなる。誰の言葉かはおわかりだろう」「我々は、長くこの世界にいる。エンジンの作り方なら知っている。どう表現するべきか・・・パートナーチームには礼儀正しく、オープンに、率直に対応してきた。それが我々のあり方だ。だが、もう少し自信を持って、パフォーマンスを改善できると強く主張してもいいのかもしれない」シリル・アビテブールは、レッドブルが助けになるエリアもあるが、彼らの関与が妨げになってしまった部分もあったと述べた。「彼らが貢献し、サポートできるトピックは厳選しなければならない。その場合は一切ためらうことなく、完全に最後までやり遂げなければならない」「その一方、『申し訳ないが、君たちは助けにならない』と伝えるべきところもある。『助けが欲しくないわけではなく、君たちでは助けられないだけだ。手を出せば、効果より害になる』と告げるべきトピックもある」「そうしたものを選別して、2社の間で線引きをするべきだ」