ルノーは、ヘレステスト前半2日間に抱えたパワーユニットのバッテリー問題を30日(木)までに解決できると自信をみせている。今週、ルノーエンジンを搭載する各マシンは走行距離がかなり制限されており、レッドブル、トロ・ロッソ、ケータハムの3台が2日間で走った合計でも38周しかできていない。レッドブルは午後のテストを断念し、セバスチャン・ベッテルは合計11周しただけでヘレス・サーキットを後にした。
対照的に、メルセデスはテスト2日目の一日だけで97周を走破している。ルノーは、バッテリー内の主要な問題を特定していると述べた。ルノーのトラックオペレーション責任者を務めるレミ・タフィンは「我々が問題に直面しているのは間違いない。新車を投入すれば多くのトラブルが起きるものであり、我々にとってはパワーユニットも新しい。ただ、もちろん自分たちの問題はわかっている。問題のひとつは明確に特定したので、それを修復したい」とコメント。「今朝に向けては直すことができなかったが、明日には、特にレッドブルとトロ・ロッソに関しては9時にコースに出せるようにできる限りのことをしていく。明日の朝には全3台がコースにいると確信している」 だが、レミ・タフィンは、バッテリーが主な問題だったとしつつも、各マシンには解決するべき他の問題もあると強調した。 「パワーユニットは複数のサブコンポーネントから成り立っており、どれかひとつが機能していないという問題ではない。これら全てのシステムを集積する問題であることははっきりしている」「加えてこの問題に関してはエネルギーストア(バッテリー)を通して問題を修復しなければならなかった。システム構造の本質を述べるつもりはないが、変更しなければならない部分ははっきりと特定している」 「ここにはパーツもあるし、人手もいる。手段はあるし、その準備もできている。ここに来たときにこのようなことを望んでいたわけではないが、起こってしまったものは仕方がない。取り組んでいるところだ。時間がかかるものだし、残念ながら、特にエネルギーストアに関しては少々ハイテクになっている。慎重にならなければならないことなので、そのように取り組んでいる。だが、明日の朝には問題なくなっていると確信している」関連:レッドブル RB10、バッテリー問題で2日目のテストを断念