ガブリエル・ボルトレトはイタリアGPで再び輝きを放ち、サウバーから8位入賞を果たした。6戦連続でチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを予選で上回り、ルーキーながら存在感を強めている。そんな中、元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは「レッドブルはアイザック・ハジャーよりもボルトレトを起用すべきだ」と持論を展開。将来のシートを巡る争いに、新たな注目が集まっている。
ブラジル出身のルーキー、ガブリエル・ボルトレトはイタリアGPで再び素晴らしい走りを見せ、その評価を一層高めた。サウバーの経験豊富なチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグを6戦連続で予選で上回り、決勝では力強い走りで8位に入り、6戦中4回目のポイント獲得を果たした。そしてボルトレトの活躍は見逃されていない。Sky Sports F1のピットレポーター、テッド・クラビッツは「すべてのトップチームが彼に関心を持っている」と述べている。「ガブリエル・ボルトレトは、F1の将来有望なスターであることを証明した。そしてすべてのトップチームが彼に関心を持っている」とクラビッツは先週日曜のレース後に放送された『テッドのノートブック』で語った。「だが彼は、サウバーとアウディに残り、未来に向けた彼らのエキサイティングなプロジェクトに取り組むと言っている。今日8位に入り、予選での好パフォーマンスを結果に結びつけたんだ」ボルトレトは2026年にサウバーがアウディのワークスチームへと変貌する際にも残留する予定だ。ボルトレト、レッドブル入りの可能性は?一方で、3度のグランプリ勝者ジョニー・ハーバートは、レッドブルは同じルーキーであるアイザック・ハジャーよりもボルトレトの起用を検討すべきだと考えている。ハジャーもまた印象的なF1デビューシーズンを過ごしており、来年レッドブルのシニアチームで角田裕毅の後任となる最有力候補とされている。しかし、ハーバートはなぜボルトレトの方が適任だと思うのか、その理由を説明した。「僕ならレッドブルのシートをボルトレトに与えるだろう」とハーバートはRacing Tipsterに語った。「彼はF3とF2の選手権を連続して制した。だが彼に有利に働いている本当にポジティブな要素は、オスカー(ピアストリ)がマーク・ウェバーを持っているのと同じように、フェルナンド・アロンソがマネージャーであるということだ」「アロンソは彼に成長を続けさせるための特別な要素を与えることができるだろう。一方でハジャーにはフェルナンドのような存在はいない。彼は自分で全てを学ばなければならない」「ボルトレトは史上最高のひとりであるアロンソと戦い、レース中の洞察を得ている。そしてレース後にはそれについて話し合うんだ」「だからそれが彼にアドバンテージを与える。しかも彼はRB(レーシングブルズ)のマシンほど良くないと言えるクルマで非常に印象的な走りをしている」シーズン開幕前、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコはボルトレトを単なる「Bドライバー」と呼び、物議を醸していた。