レッドブル・レーシングのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスのチームでの将来について最近語った内容をさらにグレードアップさせ、2024年もレッドブルに在籍することにまったく疑いの余地はないと主張した。ホーナーは先月メディアに対し、来年もペレスをシートに留めておくのがレッドブルの「意図」であると語った。しかし、この言葉を使ったことで、多くの専門家は絶対的な保証には至っていないのではないかと推測している。
マックス・フェルスタッペンとのタイトル争いから一転、ルイス・ハミルトンとのランキング2位争いに専念するようになったシーズン中盤のパフォーマンス低迷以来、ペレスのレッドブルでの居場所は疑問視されている。予選での不振に加え、ホームグランプリの第1コーナーでのクラッシュを含む注目を集めた数々のミスにより、ホーナーやレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルメット・マルコから非難を浴びた。しかし、批判や憶測にもかかわらず、ペレスはすでに来季もレッドブルにとどまる契約を結んでいる。ホーナーは一貫してこれを尊重し、ダニエル・リカルドと交代させる計画はないと明言している。リカルドは夏にジュニアチームのアルファタウリに復帰し、ケガから回復してメキシコGPで7位に入った。リカルドの代役にはレッドブルのジュニアであるリアム・ローソンが座り、フルタイムのシート候補にも名を連ねた。しかし、ペレスがつまずくのを待つ後任候補が後を絶たないにもかかわらず、ホーナーは現在のところ空席はないと主張する。特に先週ブラジルでペレスがフェルナンド・アロンソと壮絶な表彰台争いを繰り広げた後ではなおさらだ。「彼は素晴らしいドライビングをしたと思う」とホーナーは当時語った。「あの結果は彼の自信にとって重要だった。あれが我々が知っているチェコの姿であり、彼の実力である。あれは彼に必要な後押しを与えるだろう」「チェコがルイスを12ポイント上回ったことは、彼にとって非常に力強い週末だった。9番グリッドから3位(スプリント)、4位(グランプリ)と、非常に強い週末だった」と語り、批判を一蹴したペレスを称賛した。「彼の長所のひとつは非常に面の皮が厚いことで、何度も自分を奮い立たせ、自分を磨き、また立ち上がる」とホーナーは付け加えた。2024年にペレスが交代させられる可能性はないのかと尋ねられたホーナー「チェコが来年ドライバーになることに絶対的な自信と確信を持っている」と語り、「明確なプラン、つまり明確な意図は、彼が続けるということだ」と付け加えた。その「意図」の使い方について問われたホーナーは、その後、「外側の雑音にすぎない。内部は常にクリアだ」とさらに安心感を倍増させた。「私はチェコが来年ドライバーになることに絶対的な自信と確信を持っている」とホーナーは繰り返した。「アルファタウリのドライバーも発表したし、レッドブル・レーシングのドライバーもいる。それが我々が2024年にレースを意図だ」「もし彼が負傷したり、それに類するものがあれば、どうすることもできない状況が存在することになる」とホーナーは認めた上で、どんな決断も2023年のチャンピオンシップでのペレスの最終順位とは何の関係もないと明言した。「我々は彼が確実に2位でフィニッシュできるよう全力でサポートするが、2位にならなかったとしても脱落するという前提条件はない」ブラジルでハミルトンが不本意な結果に終わったことで、ペレスはラスベガスとアブダビの2レースを残してランキングで32ポイントのリードを築いている。ペレスが2戦連続でポイントを失うようなことがない限り、ランキング2位の座を射止めるには十分なはずだ。