レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フォードとの交渉の初期段階で、アメリカの自動車メーカーの巨人がレッドブルとともにF1に復帰することをどれほど望んでいるかが明らかになったと語った。フォードは、2026年からF1に参戦する新しいパワーユニットの開発でレッドブルを支援することになる。この契約は昨年末に合意され、2月のチームの体制発表会で発表された。
クリスチャン・ホーナーは、レッドブルのドライバーキャップをかぶってやってきたフォードCEOのジム・ファーリーとの最初の出会いをこう振り返った。「本当に始まったのは昨年の秋だった」とホーナーはFinancial Timesの会見で語った。「フォードがF1への再参入を考えていて、2026年に向けて生産するエンジンの新しいプロジェクトでパートナーを探しているという話を聞いていたので、すべてが急速に進んだ。それで、ブラジルに行く途中にデトロイトを経由して行った。ビル・フォードとそしてジム・ファーリーに会った」「ジムがセルジオ・ペレスのキャップをかぶって最初のミーティングに現れたとき、良いスタートが切れそうだと感じた」レッドブルとフォードは、協力するのに適しているとすぐに判断したとホーナーは語った。「素晴らしいミーティングができた。その場でフィーリングが合うかどうかがわかることもある。フォードはこのスポーツに復帰することを熱望していたし、我々がやっていることに感心していた」「彼らは、電動化への全面的なシフトと投資によって、我々が夢見ることしかできなかったテクノロジーを持っていた。私たちにとってそれは非常に自然であり、連携するのは非常に簡単なパートナーシップでした。すでに、我々が行っているエンジン開発において、その成果の一部が見えてきている」レッドブルは、現在のパワーユニットを開発していたホンダがF1からの撤退を表明した後、2021年に独自のエンジン設計・生産施設を設立した。新しいレッドブル・パワートレインズ部門は、F1がユニットの発電量を増やし、完全に持続可能な燃料と呼ぶものに切り替える2026年に向けて、新しいエンジンの開発に着手している。「フォードとジムは実際に我々のところに来て、『君たちはスペシャリストだ。さあ、始めてくれ。我々に何か手伝うことがあれば、我々は助けて支援するためにここにいる』と言った」「F1のレギュレーションに基づいて、完全に持続可能な燃料を使用した特注の内燃エンジンを作ることは、我々のスキルセットが非常に自信を持っていることだ。しかし、F1マシンのパワーの50%を占めると言われるセルテクノロジーについては、我々にはほとんど知識がない」「したがって、フォードは、特に電動化の分野において、2026年の実現を支援する上で重要な役割を果たすことになると思う」