2023年のF1世界選手権におけるレッドブル・レーシングの大きなアドバンテージとしてDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の効率性が脚光を浴びている。メルセデスのルイス・ハミルトンは、先週末のF1サウジアラビアGPでマックス・フェルスタッペンが自分を追い抜いた方法に驚かされたと語った。
「どうやったのか、なぜなのかわからないけど、彼はすごいスピードで僕を追い抜いていった」とルイス・ハミルトンはコメント。「圧倒的な差があったので、守る気にもなれなかった」ホンダRBPTを搭載したレッドブルのF1マシンは直線では印象的だが、DRSの効率性が競合他社に比べて特に優れていると考えられている。「ルイスは正しい」とSky Sports F1のレポーターであるテッド・クラヴィッツは語る。「彼は、DRSであれほどスピードを上げた人を見たことがないし、どうしてそんなことが可能なのか理解できないと言っている」実際、フェラーリを含めた他チームは、今シーズン、今のところ直線で以前よりも苦戦しているのが実情だ。フェラーリのカルロス・サインツは「汚れた空気の中では、昨年に比べて少し悪くなっている」と語った。「ダウンフォースの増加や新しいレギュレーションのせいかもしれないけど、今のクルマは前世代のクルマとほとんど同じような挙動を示すようになった。相手にぴったりとついていくのが難しくなっている」マクラーレンのランド・ノリスも同意見だ。「汚れた空気の中では、他のクルマについて行くのに大きな問題がある」