レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1世界選手権を制し、コストキャップを超えたことで課せられた空力テストの制限により、チームは2023年に向けて「大きなハンディキャップ」を抱えていると語る。2021年シーズンに先駆けて導入されたATR(空力試験制限/Aerodynamic Testing Restrictions)は、より競争力のあるフィールドを刺激し、シリーズの財政的持続性を高めるために、予算上限と並行して考案された。
ATRのスライディングスケールは風洞実験やCFD(計算流体力学)の時間を制限し、レッドブル・レーシングは2021年のコストキャップ違反の罪に加え、昨シーズンのコンストラクターズ選手権を制した後、2023年には合計25%の削減に見舞われた。この削減がRB19の設計と開発にどれだけ打撃を与えたかについてに尋ねられたクリスチャン・ホーナーは、最も近いライバルのメルセデスとフェラーリの前にとどまるためにチームに「大きなハンディキャップ」を突き付けられたと考えている。ニューヨークで開催された2023年シーズンのローンチイベントで、フォードがレッドブル・パワートレインズとの技術・商業パートナーシップを正式に発表した際、クリスチャン・ホーナーは「我々は今あるものでベストを尽くしている」と語った。「チームはハンディキャップに適応しなければならなかった。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」「それは十分か? 数週間後(バーレーンテストと開幕戦)を出発点として、それを見極めていくことになる」「1年の大半を占める大きなハンディキャップであることは確かだ」「しかし、チームは明らかにそれを受け入れており、可能な限り効率的になるように適応しようと努めてきた」「RB19がサーキットを走ったときに、僕らが十分なことをしたかどうか分かるはずだ」ディフェンディングチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、ATRの影響が頭をよぎったとしながらも、エイドリアン・ニューウェ率いるデザインチームへの信頼を改めて表明。さらに、空力制限はレッドブル・レーシングが2022年にグランプリ17勝を達成したことを反映したものであり、ポジティブに受け止めるべきものだと付け加えた。「僕たちのファクトリーには、非常に有能な人材がたくさんいる」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「もちろん、少しは難しくなります。でも、常にランキング2位や3位で終わるよりも、今のようなポジションにいる方がいいと思っている」 「風洞の中でやっていることをもう少し正確にしなければならないのは確かだ。でも、それがタイトルを獲れるかどうかの大きな制約要因になるとは思っていない」
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