レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ポルシェやアウディと話し合うことは「論理的」だとしつつも、「まだ非常に初期の段階」だと強調した。2026年のポルシェとアウディのF1参入を巡っては多くの議論がなされているが、主要な議論の1つは、どのチームにF1パワーユニットを供給するかだ。
フォルクスワーゲン・グループの最高経営責任者であるヘルベルト・ディースが2つの自動車ブランドのF1参戦計画が承認されたことを確認した後、ポルシェとアウディはF1参入で異なるルートをたどるようだ。アウディは既存のF1チームを買収しようとしていると噂されており、Rentersは3月にマクラーレンF1チームの買収について最初の話し合いを行ったと報告している。一方、ポルシェはエンジンサプライヤーとして既存チームと提携すると言われている。ポルシェの最も明白なパートナー候補はレッドブル・パワートレインズだが、レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ポルシェとアウディの両方と話すことは「論理的」であるとコメントした。「フォルクスワーゲンがポルシェとアウディの両方の親会社としてF1に参加する意向を持っていると述べたことは明らかに素晴らしいことだ」とクリスチャン・ホーナーはGPFans.comに述べた。「我々は2026年にパワーユニットメーカーとして新たな旅を始める。もちろん、潜在的な協力について話し合うことは論理的だ」「しかし、それはまだ非常に初期の段階であり、報告するものは何もない」レッドブルはF1パワーユニットの建設計画を進めているようで、今年の初めにクリスチャン・ホーナーは、5月に新しい施設に移転し、年末までにダイナモで最初のレッドブル製エンジンを走らせることを計画していると語っている。レッドブルは現在移行期にあり、ホンダが2021年シーズンの終わりにF1から撤退することを発表したにもかかわらず、引き続き、支援することに同意している。今年3月、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルが“ワールドクラス”の施設の作成に取り組んでいると述べた。「大きな挑戦だったと言わなければならない」とクリスチャン・ホーナーは説明した。「すべての請負業者とサプライヤーは素晴らしい仕事をした。それは建物だけではない。建物の中にある最先端のダイノモ、機械、測定ツール、オンラインになって最新の状態になっているすべての機器は最新式のパワーユニット施設だ」「短期間で信じられないほどの成果を上げたが、それでもすべてが目標を達成している」「我々は本当に才能のある技術チーム、運用チームを結成している。ホンダのHRD UKから参加するメンバーを歓迎している。今はエキサイティングな時代だ」「これは、F1でのレッドブルの旅にとって本当にエキサイティングなフェーズだと思う。そして、ワールドクラスの施設となることへの取り組みを見ることができる」「我々の最初のエンジンが稼働するのを見るのはエキサイティングなことになるだる。そして、最初のレッドブルデザインのユニットが稼働するようになるまでそう長くはかからないだろう」