レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスははるか先にいると認め、どれくらいキャッチアップできるかはRB16の問題を解決しなければ分からないと語る。2020年のF1世界選手権は3戦が終了しただけだが、特性の異なる2つのサーキットでメルセデスは圧倒的な強さを見せており、今季もタイトルをかけてメルセデスに挑戦できるチームはいないとの見方が強まっている。
今年、ルイス・ハミルトンはミハエル・シューマッハの7回のF1ワールドチャンピオン記録に匹敵できないことを想像できるかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「イエス。バルテリ(ボッタス)が勝てばね」と Bild にコメント。バルテリ・ボッタス自身もそれを否定していない。「まだシーズンは始まったばかりだし、何が起こる分からないのがF1だ」とバルテリ・ボッタスはコメント。「でも、2つの異なるトラックで僕たちが成功した現状を考えれば、ルイスとの僕の戦いのように感じている」ライバルの一角であるフェラーリについてイタリア紙 Tuttosport は、F1ハンガリーGP後にフェラーリは「F1の2部に降格した」と結論付けた。そして、レッドブル・ホンダも2020年マシンの問題に苦しんでいる。「もちろん、ハンガリーでのマックスの素晴らしいレースには満足しているが、メルセデスがはるか先にいることもわかっている」とレッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは語った。「基本的に我々には良いマシンがあることはわかっており、空力によるものに違いない。常に我々のシミュレーションツールが予測する通りにはなっていない」「ハンガリーでは多くのデータを収集しできたので役に立つとは思うが、メルセデスとの距離は著しい。我々がどれくらいキャッチアップできるかはRB16からもっと引き出せるようになったときに明らかになる」レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリ・ホンダF1のフランツ・トストも、メルセデスの支配から目を背けることはできないと Servus TV に語った。「このようにメルセデスが圧倒的に強いことはF1にとってあまり良いことではない」とフランツ・トストは語る。「マックス・フェルスタッペンが何勝かできることを願っているが、メルセデスだけが強くなっているので難しいだろう」