レッドブル・ホンダF1とマックス・フェルスタッペンは、今週末のF1オーストリアGPに優勝候補の1つとして乗り込む。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンの可能性について前向きだが、メルセデスF1にも警戒している。2月に行われたプレシーズンテストでは、メルセデスF1のバルテリ・ボッタスが総合トップタイムを記録。マックス・フェルスタッペンは1段階硬いC4タイヤでの走行ではあったものの、ボッタスから0.537秒差でセッションを終えている。
「我々がどの位置にいるのかはまだ正確にはわかりません。メルセデスF1はバルセロナで常に一歩先を行っていた。だが、今では様々なアップグレードが行われている」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語る。「シュピールベルクでは現時点での全員の様子を見ていくことになる。メルボルンの後、少なくともいくつかの改善を行うことがでた」「今シーズンはルイス・ハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちになると思っている。彼ら2人がタイトルを争うことになるだろう。だが、ハミルトンにはいくつかのアドバンテージがある。カレンダーが10戦になるか15戦になるかによってもかなり異なる。攻撃しっぱなしでいくか、すでに走っている場所に落ち着きかという点でね。だから、我々はギアを素早く変える必要があるだろう」ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのタイトル争いが本当に勃発した場合、フェルスタッペンはF1キャリアで初めてそのプレッシャーに対処する必要がある。「そうなれば多くのプレッシャーがかかるあろう。だが、我々は、フェルスタッペンを最年少のF1ワールドチャンピオンにすることを望んでおり、メルセデスF1は7回目のワールドタイトルを望んでいる。通常我々が強いシーズン途中から始まることになるので、心理的に有利になるかもしれない」とヘルムート・マルコは語る。一方、フェラーリについては現時点ではヘルムート・マルコはタイトル争いに絡んでくることはないと見積もっている。「冬季テストを見れば、フェラーリはシャシーとエンジンに関してはレッドブルとメルセデスのレベルではなかった。ベッテルも去ることを望んだのはそれも理由だと思う。なぜなら、彼はもはやそこでF1ワールドチャンピオンになるポテンシャルを見ていないからだ」