レッドブル・ホンダF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、5レースが中止になれば1億ドル(約110億円)以上を失うことになるため、2021年の技術規則の導入を見送るという決定を支持していると述べた。F1は新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、少なくとも6月の第9戦カナダGPまでレースを開催できないことが決定しており、そのカナダの開催すら疑問視されている。
そこでF1は2021年に導入を予定していた新レギュレーションを1年延期し、今季のシャシーを凍結することを決定。予算上限は予定通りに施工することで、今年のレース数が減少してF1チームへの収入が減少する可能性がある場合、F1チームの経済的負担が軽減されることが期待されている。「理にかなっている」とヘルムート・マルコは語る。 「すべてのチームが収益の損失に直面している。5レースがキャンセルされた場合、それは1億の損失となる」。「少なくとも今では安定したレギュレーションがある。それを凍結すればコストは大幅に低下し、レギュレーションの変更は予算上限の下で行われる」ヘルムート・マルコは、新型コロナウイルスの危機は世界を驚かせていると語る。「すべての経済的リスクを考慮したこのようなシナリオは誰も念頭に置いていなかった」とヘルムート・マルコは語る。「救済パッケージがあったとしても、経済が長く続くとは想像できない。新型コロナウイルスは、我々の経済システムがグローバル化に対していかに抜本的に脆弱であるかを示した」「また、我々は人々のムードが変わらないように注意する必要がある」ヘルムート・マルコは、最近まで新型コロナウイルスの状況を重要視していなかったが、それが部分的にひどく間違って管理されていたと考えている。「スーパーマーケットでは人々が通路で商品をめぐって戦っている一方で、公園では人々が他の2人と一緒に立つことについて警告されている。非常識だ」とヘルムート・マルコは述べた。しかし、元レーシングドライバーであるヘルムート・マルコは、76歳であっても新型コロナウイルスを恐れてはいないと主張する。「いいや。狭い空間で咳や唾を吐くているドバイ空港を生き延びたのであれば、いわゆるハイリスクグループの一員として、私の人生を完全に制限することはできない。私は元気だ」とヘルムート・マルコはコメント。「幸運なことに、我々は非常に優れた医療を受けています。森でチェーンソーを使うことに注意する必要があるが、病院に行く必要はない。病院は現時点で最も危険な場所なのは確かだ」「イースター後に状況が大幅に改善され、人生がすぐに通常のレベルに戻ることを願っている」実際のレースカレンダーの見通しに関しては、ヘルムート・マルコは「バクー(※)、そしてカナダにもチャンスがあると思う」とコメント。(※その後F1アゼルバイジャンGPの延期が決定)「それまでにヨーロッパでは状況が落ち着き、ポジティブなイベントによって人々のポジティブさが増していることを願っている。17~18戦を期待している」
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