レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年の22戦のカレンダーを現状の3基のエンジン制限のままで乗り切るのは無理があると考えている。F1スペインGPが土壇場で財政パッケージをまとめて存続が確定し、ベトナムGPとオランダGPの新規に追加されることで、2020年のF1カレンダーは仮にドイツGPが脱落したといても史上最多の22戦に拡大する予定となっている。
リバティ・メディアは22戦への拡大をチームに提案し、大筋では合意に至っているが、クリスチャン・ホーナーはパワーユニットコンポーネントの使用数について懸念を表明している。「我々はそれをサポートしている。原則としてはイエスが答えだと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「22戦を導入する場合、大半のチームがペナルティを受けているし、すでに4つのエンジンを使用しているので、パワーユニットとコンポーネントの割り当てを増やすことは理にかなっていると思う」近年、シーズン後半にはエンジン降格ペナルティが多発していることもあり、F1チームはシーズンごとに4つのパワーユニットを使用することを議論しているが、FIAや一部チームはコスト上の理由でこれに反対している。しかし、クリスチャン・ホーナーは、チームが希望する数のエンジンを使用できるプレシーズンやインシーズンエンジンを削減することで、追加するかかるお金を節約できると考えている。「おそらく、テスト用のエンジンを使用せず、インシーズンテストやプレシーズンテストをわずかに減らし、いずれにしろ大部分のチームが使っているエンジンを解放してその割合を見れば、“まぁ、OKだろう”と言うだろう」「次のレースからはペナルティが大量に発生する。シーズンのちょうど半分に過ぎないため。その上に別のレースを導入し、チームが3つのエンジンと3つのセットのコンポーネントで対応できると期待するのは少し高い要求だ」
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