レッドブル・ホンダチームは、2019年のF1イギリスGPの決勝レースで、ピエール・ガスリーが4位、マックス・フェルスタッペンが5位でレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「レース前半は本当にエキサイティングだった。マックスはルクレールとホイール・トゥ・ホイールのバトルを演じ、彼ら二人の間で素晴らしいレースが展開された」
「素早いピットストップでマックスは前に出たが、残念ながら、アストラップでそのポジションを一時することができなかった。その後、セーフティカーが導入されるまでの残りのスティントで彼らは戦っていた。マックスを再びピットに入れるチャンスが得られ、彼はレースの最後まで走り切ることができたし、ボッタスのピットストップの範囲内にいることはわかっていたので、そこからはマックスとセバスチャンの一騎打ちとなった。マックスはストウでアウトサイドから追い抜きに成功したが、セブはブレーキングの判断を誤り、マックスのマシンに追突した。大きなヒットだったが、マックスはグラベルから続行して完走することができた。今日は表彰台のチャンスがあったので彼にとってフラストレーションの溜まるレースとなった。ピエールのレースは非常に力強い週末の続きとなった。フェラーリと激しく戦い、シーズンのベストフィニッシュを達成するためにレースの最後までハードタイヤで非常に長いスティントを走った。彼にとって大きな自信となり、次のレースで勢いをつけるためにこのレースを生かしてくれることを期待している」 ピエール・ガスリー(4位)「このレースウイークは初日から今日まで常に力強い走りができ、僕にとって今年一番のレースとなった。本来僕たちがいるべき上位の中でバトルし、4位という結果でレースを終えることができて、とても喜ばしく思う。もちろん、表彰台まであと一歩であるポジションは“悔しくない”はずがないが、このレースウイークでチームとして正しい方向への大きな一歩を踏み出すことができた。ベッテルやルクレールとのバトルなど、レースを通してたくさん見応えのあるアクションを見せられたと思う。表彰台に立つためにまだ改善すべき点は残っているが、そう遠い現実ではないと感じているので、引き続き全力を尽くす。今日のようなレースが毎回できれば、さらに盛り上がるシーズンとなるはずだ」マックス・フェルスタッペン(5位)「マシンの調子はとてもよく、速さも見せられていたレースウイークであっただけに、表彰台を逃してしまったことはとても残念だ。ルクレールとのバトルは手強いものではあったが、とてもフェアであり、彼も上手にブロックして応戦したと思う。まだレースの先は長かったので、あまりリスクを負うような無理はせずにいた。明らかに僕たちのほうが速かったため、仕掛ける正しいタイミングを探りながらのバトルはとても楽しかった。ハードタイヤに交換するためにチームが下した2回目のピットストップのタイミングの判断は正しく、ルクレールに対してアドバンテージを得ることに成功した。それからはベッテルに追いつくのに十分なペースで走行することができたが、彼をオーバーテイクした後、ブロックをしたターン17で、ブレーキのタイミングが遅れたベッテルに後方から追突されてしまった。その結果、縁石とグラベルを飛び越えてしまい、その瞬間『レースは終了してしまった』と思ったほどだった。パワステに違和感があり、フロアもダメージを負ったような感覚の中、自分がどうやって最後まで走らせることができたのか正直分からない。そんな状況の中、5番手でポイントを獲得してレースを終えることができたので、この結果に十分満足している。これはレーシングアクシデントであり、ベッテルの故意で起きたことではないので、怒っているわけではないが非常に残念だ。マシンから降りた直後に、ベッテル選手は謝罪に来てくれた。ファンの皆さんに『モータースポーツは面白い』と改めて感じてもらえるシーンを見せられたのではないだろうか」