レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、困難な2019年シーズンのスタートを切ったピエール・ガスリーは“強くなっている”と擁護した。ルノーに移籍したダニエル・リカルドの後任として予定よりも早くレッドブル・レーシングに昇格したピエール・ガスリーだったが、プレシーズンテストからRB15への順応に苦しんでいる。
開幕5戦を終えた時点でピエール・ガスリーは6位以上でフィニッシュすることができておらず、わずか21ポイントの獲得に留まっている。チームメイトで2度の3位表彰台を獲得して66ポイントを獲得したマックス・フェルスタッペンとは対照的だ。ピエール・ガスリーは、予選でもマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵できていないが、クリスチャン・ホーナーは、ガスリーはRB15に順応してきていると強調する。「ピエールは強くなり続けている」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「スペインでの彼のレースの後半はフロントウイングにデブリを拾ってしまったことで妥協を強いられた。だが、彼は力強いレースをみせた」「当然、我々は彼が今すぐに前のクルマとの戦いに絡んでくれることを望んでいる。だが、今年、彼は毎週進歩を果たしている」「公正な立場で言うならば、ピエールはパフォーマンスを発揮し始めていると思う。中国は彼にとってのターニングポイントだったし、バクーでも良い週末を過ごしていた」「それに続き、彼はスペインで非常に堅実な週末を過ごしていた。実際、彼はウイングの問題をかなりうまく管理していた」アグレッシブなドライビングスタイルのピエール・ガスリーは、RB15で特にコーナーで一貫したバランスを見つけるのに苦労している。ピエール・ガスリーは、RB15のバランスと今季のピレリのF1タイヤの特性を踏まえて、自分の本能的なドライビングスタイルが悪影響を及ぼしていたと考えており、そのようなアグレッシブさを抑えることが前進に役立つと考えている。「それがシーズン序盤に起こっていたことであり、より一貫性のあるバランスを得て、コーナーでシフトを少なくすることが改善しようとしていることだ」とピエール・ガスリーは説明する。「そこが僕たちが改善を果たした部分だ。どのような予測するべきかがわかり、フィーリングは良くなってきている。まだ改善が必要なエリアではあるけど、シーズン序盤と比較して前進を果たしている」「現時点ではクリーンなトラクションを得る必要がある。実際、パワーにかなりアグレッシブなスタイルが成果を挙げるときもあるけど、クルマがかなりぎくしゃくしてタイヤがオーバーヒートしてしまうこともある。そうなるとこのタイヤがどうなるかっはわかっている」「このエリアが僕自身で改善させることができる分野だと思っている。満足できるものを見つけられたと思うけど、まだ変えたいと思うことはいくつかある。どれくらいかを正確に知るのは難しいけど、少なくともより一貫性と予測可能性があることはわかっている」「ベースラインが向上しているし、それにはかなり満足している。でも、最後のコンマ数秒を見つけるためにはまだいくつかのことを変更する必要がある。僕の方でも実際に感触は本当に良くなっている」