レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがチーム移籍に苦労しているものの、中国で“一歩前進”を果たしたと考えている。昨年、トロロッソ・ホンダでフルでF1シーズンを戦ったピエール・ガスリーは、今年から上位チームであるレッドブル・ホンダへと移籍した、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵できずにいる。
F1中国GPの予選ではマックス・フェルスタッペンよりもコンマ8秒遅く、決勝ではマックス・フェルスタッペンの40秒後方を走っていた。だが、その後、ピットストップを敢行してファステストラップを記録してボーナスポイントを獲得している。クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーが“今週末に一歩前進”を果たしたが、まだクルマの扱いを“完全に快適に感じることができていない”と語る。「彼はクルマから得られるベストな特性を最適化させるためにドライビングスタイルを洗練させる必要がある。彼はそれを進めている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼にとってそれが挑戦であることは明らかだと思うが、彼は進歩を遂げているし、レース終盤にファステストラップを記録したことも彼に少なからず自信を与えることになるだろう」ピエール・ガスリーは、最終ラップにソフトタイヤでファステストラップを記録したが、それはセバスチャン・ベッテルが重い燃料でミディアムタイヤで記録したタイムを0.1秒上回っただけだった。クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがセバスチャン・ベッテルのタイムをわずかしか上回れなかったのは、フェラーリがフライングラップでエンジンパワーを増加させることができているためだと語る。「彼は上回る必要があるラップタイムをわかっていた。ピットから出ていく際に我々は彼に伝えていたからね」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「だが、フェラーリとメルセデスはピットストップ後に予選セッティングに戻したようだった。特にセバスチャンの1周のペースは1分34秒8だったが、その後、突然1分36秒台まで下がった。非常に印象的なラップだった」