レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1プレシーズンテストでクラッシュを喫したピエール・ガスリーにもっと慎重に運転するよう警告した。チームオーナーのディートリッヒ・マテシッツの右腕としてレッドブルのトップ役員を務めるヘルムート・マルコは、ホンダのF1エンジンを搭載する初年度の目標として“最低5勝”を掲げている。
「我々にもある程度ワールドチャンピオンを獲得するチャンスはあると確信している」とヘルムート・マルコは APA通信にコメント。ヘルムート・マルコは、ルノーのF1エンジンを捨ててホンダに移行することはレッドブル・レーシングにとって“ベストな選択”だったと語る。もうひとつの決定として、レッドブル・レーシングはルノーに移籍したダニエル・リカルドの後任としてトロロッソからピエール・ガスリーを昇格させることを選んでいるしかし、経験の浅いピエール・ガスリーは、F1バルセロナテスト2で2度のクラッシュを喫している。担当初日の走行ではクラッシュを喫してギアボックスを壊し、担当した最終日にはドライビングミスにより大クラッシュ。翌日のマックス・フェルスタッペンの走行を犠牲にしている。「2つのクラッシュによってスペアパーツが不足したため、マックスは最終日にほとんど走ることができなかった」とヘルムート・マルコはコメント。それでも、ヘルムート・マルコは、2019年にマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーを公平に扱っていくつもりだと語る。「その点では何も変わらないだろう。だが、テストで我々が目にした感じでは、ガスリーはまだフェルスタッペンのレベルには達していない。だが、それも期待していたことではなかった」ピエール・ガスリーのテストでの状態について質問されたヘルムート・マルコは「2つのクラッシュを除けばパーフェクトだった」と語る。「特に2回目のクラッシュは我々に害を与えた。彼はこれ以上そのようなことをすることを自分自身に許すべきではない」最後にヘルムート・マルコは話題となっているブレグジット問題について質問された。特にメルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、英国拠点のチームにとって大きな問題になると懸念している。「調理したての熱いものは食べられない」とヘルムート・マルコは語る。「国は進み続けなければならない。1~2つの不都合はあるかもしれないし、遅れが生じるものもあるだろう。だが、それほど重要なことではない」