レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、今季のフェラーリのF1エンジンはパフォーマンス面でメルセデスを上回り、新たなベンチマークとなったコメント。そして、ルノーからホンダに変える来年は2強との差を縮められることを期待していると語った。2014年にF1にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以来、メルセデスのF1エンジンは最強と謳われており、過去4年間でドライバーズとコンストラクターズの両方のタイトルを連覇してきた。
しかし、今年はフェラーリとセバスチャン・ベッテルが現状では選手権をリードしており、F1イギリスGPでそのリードをさらに広げた。セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンに8ポイント差をつけており、フェラーリはメルセデスへの差を20ポイントに拡大した。またフェラーリのパフォーマンス改善に呼応するように、ハースとザウバーも中団グループで抜きん出たパフォーマンスを披露しつつある。オーストリアGP以降、ハースは“ベスト・オブ・ザ・レスト”だと見なされており、ザウバーのシャルル・ルクレールは過去3戦で2度のQ2進出を果たしている。「現在ではフェラーリのエンジンがベンチマークに設定されていると思う。ハースとザウバーも好調をみせている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「現時点ではエンジン間の状況は非常に類似していることがわかると思う。重要なのは潜在的な開発能力だ。今週末はルノーにとって非常に厳しい週末だった」レッドブル・レーシシングは、2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載する。クリスチャン・ホーナーは、来年はルノーについて心配しなくても良くなったと語り、ホンダがフェラーリとメルセデスに近づく助けになることを期待していると語る。「今週末に我々が目にした統計を隠すことはできない。埋められるギャップではなかったが、ホンダとなら埋められることを期待している。ホンダが現在進めているものをかなり信じている」