レッドブルは、F1ハンガリーGP以降での好調をこの先も維持できるとは考えていない。ここまで厳しいシーズンを送ってきたレッドブルだが、F1ハンガリーGPでは、ダニール・クビアトとダニエル・リカルドがダブル表彰台を獲得した。しかし、ヘルムート・マルコは「悲しいかな、雨が降らない限り、スパとモンツァでは同じようにいかないだろう」とコメント。
レッドブルは、2015年パッケージの最大の問題はパワー不足のルノーエンジンであることを明白にしている。「コーナーがストレートを支配すているときは我々にもチャンスがある」とヘルムート・マルコは Sky にコメント。「ショートノーズを投入していこう、クルマの開発は進歩しており、より予測しやすくなっている」「スパでもアップデートを持ち込むが、残念ながら、エンジンはソチまで何もない」だが、そのときまでにはすでにレッドブルとルノーは関係の解消を発表しているかもしれない。ルノーはロータスを買収し、レッドブルはメルセデスと交渉していると報じられている。レッドブルとルノーは2016年まで契約を結んでいるが、レッドブルは、ルノーがパフォーマンスに関する“約束”を果たしていないとして解消すると噂されている。「我々は多くを約束されていた」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport にコメント。同誌は、レッドブルが2016年にむけてメルセデスとのカスタマー契約を目指している一方で、ジュニアチームのトロ・ロッソはホンダのパワーユニットの供給を視野に入れていると報じている。レッドブルとメルセデスの提携には疑問の声も挙がっている。だが、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「この産業では“Never say never”がいっそう当てはまる」とコメント。「レッドブルとルノーには契約があり、我々はそれを尊重するが、それがF1であることもわかっている」