キミ・ライコネンは、F1イタリアGPが開催されたモンツァで、2019年にシャルル・ルクレールにフェラーリのF1シートを明け渡すことを知らされたと明かした。フェラーリは9月11日(月)、2019年のドライバーとしてキミ・ライコネンに代えて、育成ドライバーで今年ザウバーで印象的なパフォーマンスをみせているシャルル・ルクレールを起用することを発表した。
その後、キミ・ライコネンは2001年にF1デビューを飾ったザウバーと2年契約を結んだことを発表。結果的にシャルル・ルクレールとシートを交換するかたちとなった。キミ・ライコネンは、ニュース後初めてF1シンガポールGPの木曜記者会見でメディアの前に登場。報じられていたとおり、モンツァでフェラーリの決断を知らされたとし、その後、2019年のザウバー加入についての交渉を開始したと明かした。「僕が知ったのはモンツァだ」とキミ・ライコネンは語った。「僕は昔からザウバーの人たちを知っているし、基本的にその後にザウバーとの交渉がスタートした」F1イタリアGPでは、フェラーリに8年ぶりに母国でのポールポジションをもたらしたキミ・ライコネンだったが、フェラーリでの運命を変えることはできなかった。キミ・ライコネンは、自分の将来はフェラーリが決めたことだと明かす。「何が起こったのかを説明する必要はない」とキミ・ライコネンはコメント。「これが起こったことだし、最終的にそれは僕次第ではなく、僕が決定できることではないことは以前に何度も言ってきたと思う」「その後に起こったことは僕の決断だ。これが僕たちが持っているものだし、これが成果だ。少なくとも僕たちには成果がある」ミッドフィールと一緒にF1でレースを続けるという決定の背景にどのようなモチベーションがあったかと質問されたキミ・ライコネンは「どうしてだめなの? どうして皆さんはそれを複雑にしたがる?」と逆に質問を投げかけたキミ・ライコネン。「全てのマシンには多くの違いがある。でも、すべてのチームを理解すれば、多くのクルマはないし、今年は同じようなレベルにある。常にそうだったけどね。今後、何が起こるか見てみるつもりだ」「こてんぱにやられるだけだったら嬉しくはない。実際にはそうでもないかもね。今後2年間をそこに費やすなら、幸せではない2年間を過ごすことになるだろうね」とジョークで切り返した。キミ・ライコネンは、契約終了後にザウバーの何らかのマネジメントの役割に就くとの噂もあるが、キミ・ライネンは運転する以外には何も交渉はしていないと付け加えた。「ドライバーとしての契約にサインしたし、ドライバーとしてそこにいることを願っている」とキミ・ライコネンは説明。「今後2年間くらいで何が起こるか誰にもわからないよね? 僕自身もわからないし、常に推測がある。でも、それ(マネジメントの役割)についての契約は結んでいない」