キミ・ライコネンは、F1ベルギーGPの予選Q3終盤の最も重要なタイミングにフェラーリの燃料計算ミスという大失態によってガレージで自らのタイムが6番手に下がっていくのを見ていくしかなかったと語った。F1ベルギーGPの週末、ドライコンディションではフェラーリが圧倒的な速さをみせており、ポールポジションの筆頭候補に挙げられていた。しかし、予選中に“スパウェザー”が襲来し、事態は一変する。
ウェット路面となったQ3で、序盤にキミ・ライコネンはインターミディエイトでトップタイムを記録していた。しかし、雨が弱まってタイムが挙がっていった最も重要な最後のアタックのタイミングでガレージ内にマシンを入れていたキミ・ライコネンは不満げな表情を浮かべてマシンから降りていた。キミ・ライコネンは、それが燃料の計算ミスでそれ以上のアタックに臨む燃料がなかったためだと明かした。「自分の燃料がどのくらいかはわかっていたけど、給油してもう一度出ていく時間がないとは思ってもみなかった」とキミ・ライコネンはコメント。「タイヤを交換したときにストップするべきだったと思う。もっと燃料を入れておくべきだった。そうすればもっと多くのラップを走れたと思う」「どのくらい入っているかはわかっていたけど、違うやり方をするべきだったかもしれない。マシンを戻してもう少しだけ燃料を積んでから最後に出ていくべきだったかもしれない。わからないけどね」「たぶん、もう1台はそうしていたと思うし、後から考えれば、それが正しい選択だったと思う。戻って交換する時間は十分あると思っていた。でも、起こってしまったものはしょうがない」レーシングポイント・フォースインディア勢とハースのロマン・グロージャンは路面コンディションが改善したQ3終盤にタイム更新に成功。特に自己ベストリザルトの3番グリッドを獲得したエステバン・オコンと再スタート初戦で2列目を確保したレーシングポイント・フォースインディアには称賛が集まった。彼らに次ぐ6番手となったキミ・ライコネンは、決勝レースを3列目からスタートする。チームメイトのセバスチャン・ベッテルはフロントロー2番グリッドを獲得しており、今週末のフェラーリの実力を考えれば、容易にもっと上位からスタートできていただけに、キミ・ライコネンはミスによって後退を強いられたことを悔やんだ。「僕にはどうしようもなかった。フラストレーションを感じているし、日曜日の戦いがかなり難しいものになったしまった。大きな痛手だ」「それに残念ながら、ここはコースレイアウト的に1コーナーがそれほどクリーンではないので、スタート位置が下がると何かしらの悪いことが起きるリスクが高まる」「あらゆることを考慮すれば決してベストとはいえないけど、だからといって僕にどうしろと? 明日頑張るだけだ。ミスから学んで前進できることを願っている」関連:F1ベルギーGP 予選 | 雨の混乱のなかルイス・ハミルトンがPP獲得