フェラーリのキミ・ライコネンは、F1ドライバーはレギュレーション変更に関しては“無力”であり、リバティメディアが進める2021年以降のレギュレーション変更をあれこれ考えても意味はないと語った。リバティメディアは6日(金)にミーティングを開催し、F1チームとエンジンメーカーに2021年以降のF1のビジョンを提案する。ミーティングではF1のスポーティングディレクタを務めるロス・ブラウンが、分配金など問題も含め、競技規則や技術規則に関する将来的な変更を概説する予定となっている。
5日(木)に行われたF1バーレーンGPの木曜記者会見では、参加したドライバーにリバティメディアにどのような変更を望んでいるかと質問された。しかし、キミ・ライコネンは質問を受け流し、自分の考えを提案することを拒否した。「僕にはそんな力はないし、考えることすら無意味だと思う」とキミ・ライコネンはコメント。「僕がここでリストを作ったとしても最終的に何の力も持たないし、そんなことをして何の意味がある? 理解できないね。ルールを作るのは僕たちではない。それが僕の言いたいことだ。そんなこと書いて何になる?」「最終的に決めるのは僕たちではない。彼らの責任であり、彼らの仕事だ。彼らが計画を立て、正しいと思った決定をする。でも、彼らが何をしているかなど僕にはわからない。知識もないし、興味もない。明日、彼らが言うことを待っていればいい。何年も先の話だし、だいたいその頃僕がここにいるとも思えない」同じく会見に出席したマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、もっと多くの接戦が見られることを期待していると述べ、近年のF1ではメルセデスの優位性やトップ3チームとそれ以外のチームのギャップが大きくなったことで、意外性がなくなってしまったことが“少し悲しい”と語った。「もう少し接戦になればいいね。それならいつでも歓迎よ。まあ、F1はずっとそんな感じだけどね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「大昔にテレビで見ていた頃のことを思い出す。先週、1999年だったか89年だったかのレースをテレビで見ていた。最初の4台以外、みんな周回遅れにされていた。あの年はビッグネームがいて、ゴールデンイヤーとして記憶されている」 「今、インディカーなどの他のシリーズでは、ラスト10周まで結果が予想できないし、テレビの前でワクワクする。でも、僕たちは木曜日の段階からこのレースの予選順位が想像できてしまう。それは少し悲しいね」
全文を読む