ピレリは、2015年シーズン後半に向けてタイヤ選択をソフトコンパウンド寄りにすることでレースを活気づけたいと考えている。 以前、故意にデグラデーションの激しいタイヤを作ったことで厳しい批判を浴びたピレリは、昨年の新パワーユニット時代のスタートではより保守的なアプローチを採った。
新レギュレーションの経験が増えている今年はそのような保守性を減らすと約束しているが、モータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは目標としている3ストップのレース展開はまだ達成されていないと認めた。 「これまで以上に軟らかいコンパウンドを投入するつもりだ」とポール・ヘンベリーは Turun Sanomat にコメント。「特にスーパーソフトをもっと使いたいと考えている」 「バーレーンでもそうするべきだったかもしれない。そうすれば3ストップのレースになっただろう」 しかし、ロータスのエンジニアであるマーク・スレードは、2012年と2013年にキミ・ライコネンが非常に軟らかいタイヤでレースに勝っていた頃とはピレリのF1へのアプローチが変化したと述べている。 「彼らがそれを“スーパーソフト”と呼んでも、それはただのソフトコンパウンドだ。名前は変わったけど、今のタイヤは硬くなっている」マーク・スレイドは、ピレリが本格的にF1へのアプローチを変えるとは考えていない。 「彼らが急進的な変更をするとは思わないな。彼らは今の状況に満足しているからね」