ピレリが、F1バーレーンGPの金曜フリー走行を振り返った。金曜フリー走行の1回目と2回目は対照的なコンディション下で行われた。FP1が開始された午後2時は、気温が35℃を超え、路面温度も50℃を超えていたのに対し、FP2スタート時の午後6時の気温は30℃を下回り、路面温度も32℃前後となった。
バーレーンでは、予選も決勝っも午後6時に開始されるので、両セッションのコンディションは、Fp2時のものと同等ということになる。路面温度が32℃前後だったFP2では、今週末用に選択されているP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトの熱によるデグラデーションレートは、シーズン中で最も粗い路面と気温29℃前後の中にあっても、予想範囲内の値だった。周辺の砂漠からの砂が風に乗って路面上に運ばれる影響により、バーレーンではいつも大幅な路面の改ざんが見込まれる。現時点でのミディアムとソフト間の性能差は、ラップあたり約2秒となっており、戦略に複数の選択肢をもたらす。しかし、サポートレースの開催でトラック上に多くのラバーが乗ることによって、この性能差は縮小していきそうだ。予報によると、明日は砂嵐の可能性があり、自体を一変させる危険要素をはらんでいる。砂嵐はグリップを失わせる。2010年末にピレリがバーレーンでのウィンターテストで砂嵐に遭遇した際には、1日中走行中断を余儀なくされた。FP2では、メルセデスのニコ・ロズベルグがチームメイトのルイス・ハミルトンを抑えてトップに多々。FP1では、フェr−アリによるワンツーとなり、キミ・ライコネンがセバスチャン・ベッテルを抑えて最速となった。現時点でのロングランペースの分析によると、決勝はメルセデスとフェラーリの接戦になりそうだ。ポール・ヘンベリー (ピレリ・ボータースポーツ・ダイレクター)「今日の摩耗とデグラデーションのパターンは、全く我々が予測した通りでした。予選と決勝人の目安となるFP2では特にそうでした。タイヤの観点からすると、20℃近くも高温のFP1から得られるものはありませんでした。データの収集パターンについては、このような両セッション間の気温差のために他のレースとは少し異なります。決勝では、ミディアムよりもラップあたり約2秒速いソフトタイヤが鍵となるでしょう。タイヤだけでなく全関係者にとって気掛かりなのは、明日の砂嵐の予報ですね。どんな予選となるか、見守りましょう」関連:・F1バーレーンGP フリー走行2回目:ニコ・ロズベルグがトップタイム・F1バーレーンGP フリー走行1回目:キミ・ライコネンがトップタイム