ピレリが、F1アメリカGPの予選を振り返った。ニコ・ロズベルグが、P Zero イエロー・ソフトタイヤで昨年のポールタイムよりも0.3秒速いタイムを記録し、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでのポールポジションを獲得した。Q3終了直前に記録されたロズベルグのタイム、1分36秒067は、今年よりも大排気量のエンジンとより大きなダウンフォースがあった2013年型マシンで記録された昨年のポールタイム1分36秒338を大幅に短縮するものだった。
Q3開始時の気温は22℃、路面温度は38℃で、ソフト、ミディアムの両コンパウンドは、ともに迅速に理想的な作業温度領域に達することができた。予選における両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり1秒強だった。今回のグランプリは18台のエントリーのため、通常の予選フォーマットが変更され、Q1で4台が、Q2で4台がそれぞれ脱落することとなった。ペナルティによってピットレーンからのスタートを余儀なくされたレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、Q2以降は走行しなかった。昨年のチャンピオンのベッテルは、Q1でソフトタイヤを使用した1回のランのみを行ったので、足の決勝用に多くの新品タイヤを残している。理論的には3ストップが最速戦略となる明日の決勝え、セバスチャン・ベッテルには幅広い戦略の選択肢が残されていることになる。しかし、大半のドライバーが2ストップ戦略を採ることが予想される。昨年は、ミディアムとハードが選択され、1ストップが主流となった。午前中に行われた最終フリー走行では、ルイス・ハミルトンが新品ソフトタイヤを使用して、チームメイトに0.8秒差の大差をつける最速タイムを記録した。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「2013年よりも速い予選タイムは、昨年よりも軟らかいコンパウンドの組み合わせの使用によるものだけではなく、シーズン終盤を迎え、各チームがマシンから最大限の能力を引き出していることによるものです。予想通り、熱によるデグラデーションが、ここでの鍵を握る要素のひとつになり、戦略に関して複数の可能性を生み出すでしょう。2ストップが主流になると見ていますが、3ストップによるスプリント戦略を採るチームも現れると思います。今日の予選での戦いぶりからすると、明日の決勝はとても興味深い展開となりそうです」関連:F1アメリカGP 予選:ニコ・ロズベルグがポールポジション
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